
岩手・雫石No.1169★★地図で見る →
小岩井農場
岩手山の南麓にひろがる民間の大農場。その一角が観光エリアとして開かれている。現役の牛舎群がそのまま国の重要文化財で、牧草地に立つ一本桜は東北の春を代表する一枚になった。
- 起点盛岡駅
- 約30〜35分盛岡駅から直通バス
- 降車小岩井農場まきば園(岩手県交通バス)
- そこから
- 小岩井農場
狙い目
ここは日本ではよく知られた名前で、穴場ではない。春の一本桜には人も車も集まる。静かなままなのはそれ以外の部分で、牛舎群も、そこへ続く道も、牧草地ごしの眺めも、日帰りの多くはそこまで足を延ばさない。
場所
岩手のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- まきば園入園口のすぐ先にひろがる観光エリア。芝生と羊の放牧場、山麓館
- 小岩井農場資料館農場の成り立ちと仕事を伝える、園内の資料館
- 上丸牛舎園の北にある重要文化財の牛舎群。指定建物でいまも牛を飼っている
- 宮沢賢治の詩碑牛舎の奥に立つ石碑。長詩『小岩井農場』の一節が刻まれている
- 一本桜園の外の牧草地に一本だけ立つエドヒガン。背に岩手山
実際の行き方
- 盛岡駅東口10番のりば→小岩井農場まきば園(岩手県交通バス・約30〜35分)。
- まきば園に入り、園内を北へ歩いて上丸地区の牛舎群へ。
- 入園口まで戻り、農道を進んで一本桜へ(路肩に小さな駐車場がある)。
- まきば園のバス停から同じ路線で盛岡駅へ戻る。
- 盛岡駅から路線バス1本
- 盛岡駅東口10番のりばから岩手県交通「小岩井農場線」に乗り、終点の小岩井農場まきば園で降りる。所要はおよそ30〜35分、運賃は確認時点で750円ほどと案内されていた。終点が入園口なので、乗り換えも駅からの徒歩もない。
- まきば園から盛岡駅へ戻る
- 帰りは同じ路線でまきば園から盛岡駅へ。本数は多くないので、着いたらまず乗り場の時刻を確かめ、上丸まで歩き出す前に帰りの便を決めておきたい。取り逃したときは、JR田沢湖線の小岩井駅までタクシーという手がある。
どんな場所か
小岩井農場は岩手山の南の裾野に約3,000ヘクタール。民間の農場としては国内有数の広さだ。そのうち観光用に開かれているのは一部で、芝生や羊の放牧場、飲食の施設がならぶ「まきば園」がそれにあたる。残りは酪農・林業・種畜の現場として動いている。入園口から北へ歩くと上丸地区に出る。いちばん古い建物がまとまって残る場所で、牛はいまもそこで飼われている。農場の外、雫石へ向かう道ぞいには、牧草地に一本だけ桜が立っていて、その背に岩手山が入る。
おすすめの楽しみ方
桜の見頃は例年4月下旬から5月上旬で、その時期は桜わきの農道に車が集まる。季節を外して来るなら目当ては牛舎群のほうで、そこまで歩く道のりが実はいちばん良い。上丸には単独の出口がないので、帰りはまきば園の中を通って入園口へ戻ることになる。
歴史・背景
創業は1891年(明治24年)。小野義眞・岩崎彌之助・井上勝の3人が興し、農場の名はその頭文字を組み合わせたものだ。2017年2月には農場内の21棟が国の重要文化財に指定された。いまも使われている牛舎や、国内で最も古いとされるサイロが含まれている。一本桜のエドヒガンは明治40年代の植栽で、景色のためではなく、夏の日差しから牛を守る日陰樹として植えられた。
行く前に
- 現金
- まきば園は入園料がかかる。料金も営業期間も季節で変わるので、出かける前に農場の公式サイトで確認しておきたい。バス運賃は降車時払いなので、現金を持っていくと安心だ。
- 行く前に
- 園は季節ごとの営業で、冬に閉じるエリアもある。上丸へ向かう道は日陰のない開けた地面で、一本桜の立つ牧草地も山からの風がそのまま抜ける。
- 別ルート
- 車なら東北自動車道・盛岡ICから約15分。無料の大駐車場がある。JR田沢湖線の小岩井駅からはタクシーで10〜15分ほど。
- 降りたあと
- バスは入園口の前が終点で、降りて1分で券売所に着く。上丸牛舎へは園内から歩いて入るかたちになり、そちら側から公道へ抜ける出口はない。行きと同じ道を戻る前提で時間を組むとよい。