
群馬東・桐生No.876★★地図で見る →
桐生新町
〜絹織物の町の重伝建地区〜
群馬・桐生の絹織物の町の古い中心部。通りには町屋と白壁の土蔵が並び、裏の路地にはのこぎり屋根の織物工場が残る。敷地の割り方は町立ての当時のままで、一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。
- 起点桐生駅(JR両毛線)
- 徒歩約20分JR両毛線+徒歩
- 桐生新町
狙い目
隠れた町ではない。国の重要伝統的建造物群保存地区であり、群馬の絹をめぐる日本遺産の構成文化財でもある。それでも静かなのは、ここが観光の通りではなく働いている町だからだ。観光バスの駐車場もなければ土産物屋の列もない。建物の多くは、建てられたときの用途のまま今日も使われている。
場所
群馬のほかの記事 20件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 本町二丁目保存地区の南寄りの一画。瓦屋根の主屋と白壁の土蔵が旧本町通りに並ぶ
- 矢野本店看板を掲げた木造の店構え。その奥にレンガ蔵と土蔵が連なる
- 伝建まちなか交流館本町一丁目にある案内所。町歩きの起点として目印になる
- のこぎり屋根の織物工場本町一丁目の裏通りに残る工場。北向きのガラス屋根が歯のように連なる
- 桐生天満宮本町通りの北の突き当たりに鎮座する社。町割はここを起点に引かれた
実際の行き方
- JR両毛線で桐生駅へ。
- 北口から旧本町通りを北へ徒歩。本町二丁目から保存地区が始まる。
- 本町二丁目→本町一丁目。裏通りへ入るとのこぎり屋根の工場が並ぶ。
- 本町の北端→桐生天満宮。町割はここを起点に引かれた。
- 桐生駅から本町へ
- 桐生駅にはJR両毛線とわたらせ渓谷鐵道が乗り入れる。北口を出て旧本町通りを北へ歩く。保存地区が始まるのは本町二丁目、駅からおよそ20分の地点だ。そこから北へ、天満宮まで続く。
- 駅へ戻る
- 地区の北端から駅までは、行きと同じ20分ほど。天満宮まで上がっていればもう少しかかる。帰りがけではなく着いた時点で発車時刻を見ておきたい。両毛線の本数は路線図の印象より少ない。
どんな場所か
桐生は群馬の東、山のふもとに開けた町だ。この町の形をつくったのは布である。古い本町通りは北の天満宮へ向かってまっすぐ伸び、その両側は短冊のように細長く区切られた。間口は店ひとつぶん、奥行きはそのはるか先まで。この割り方はいまも地面の上に読める。保存地区はそのうち約13.4ヘクタール。本町一丁目と二丁目の全域、それに天神町一丁目の一部が入る。通りに面して立つのは瓦屋根の主屋と白壁の土蔵。織物工場は表からは見えない裏通りにあり、屋根は北向きのガラスをのこぎりの歯のように並べている。
おすすめの楽しみ方
桐生駅から北へ徒歩約20分。上毛電鉄の西桐生駅からならもう少し近い。端から端まで、急がずに歩いて一、二時間といったところだ。向いているのは平日の午前。裏通りは見物のための道ではなく仕事の道で、開くシャッターも観光施設のものではない。来訪者用の駐車場はないので、車なら通り沿いのコインパーキングを使うことになる。
歴史・背景
町が立ったのは天正十九年、1591年のこと。大野八右衛門が天満宮の北に新しい町割を引いた。「新町」という名は、その町立てがそのまま残ったものだ。生業は初めから織物で、江戸期を通じてそれが続き、二十世紀に入ると力織機を収めるのこぎり屋根の工場が主屋の裏に建ち並んだ。2012年、この一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される。種別は製織町。群馬の絹をめぐる日本遺産の構成文化財でもある。
行く前に
- 現金
- 町並みを歩くだけなら費用はかからない。本町沿いの店や喫茶、工房はいずれも個人商店なので、カードを当てにせず現金を持っていきたい。
- 行く前に
- ここは人が暮らしている町だ。土蔵も工場も私有の建物で、多くは通りから外観を見るだけになる。裏通りは幅が狭く、いまも車が通る。夜間に照らされる町並みではないので、歩くのは日のあるうちに。
- 別ルート
- 西からなら上毛電鉄の終点・西桐生駅のほうが近い。地区の北寄り、天満宮側に出られる。
- 降りたあと
- 桐生駅は北口を出て、旧本町通りをまっすぐ北へ。地区に入ったことは建物の表情で分かる。本町二丁目の瓦屋根の主屋と白壁の土蔵、続いて本町一丁目、そして突き当たりの天満宮。