
秋田北・北秋田No.1255★★地図で見る →
伊勢堂岱遺跡
秋田県北部に残る、縄文時代後期の祭祀の場。一つの台地に環状列石が四つ並ぶ。駐車場わきに無料のガイダンス施設が建ち、そこから園路が石の輪まで続いている。
- 起点鷹ノ巣駅
- 約20分秋田内陸線+徒歩
- 降車縄文小ヶ田駅(秋田内陸線)
- そこから
- 伊勢堂岱遺跡
狙い目
世界遺産の構成資産で、穴場ではない。ただ、秋田北部の内陸を走る小さなローカル線の沿線にあり、11月から春までは石の輪が公開されないため、訪ねるには段取りが要る。
場所
秋田のほかの記事 34件・地図で開く →見どころ

- 伊勢堂岱縄文館駐車場わきの無料のガイダンス施設。出土品と、板状土偶の巨大なレプリカがある
- 環状列石A最初に見つかった二つの輪の一つ。直径は約32メートル
- 環状列石B閉じた円ではなく弧を描く列石。ここの土坑墓から板状土偶が出た
- 環状列石C四つのうち最大の輪で、直径は45メートル
- 環状列石D環状列石Cの南側で、あとから確認された四つめの輪
実際の行き方
- 鷹ノ巣駅→縄文小ヶ田駅(秋田内陸線・10分足らず/本数は少ない)。
- 縄文小ヶ田駅→伊勢堂岱縄文館(徒歩約10分・湯車川を渡る)。
- 縄文館から入り、園路を上って台地の四つの環状列石へ。
- 縄文小ヶ田駅へ歩いて戻り、鷹巣行きに乗る(縄文館を出る前に発車時刻を確認)。
- 鷹巣から秋田内陸線、あとは徒歩
- 鷹ノ巣駅は秋田と青森を結ぶJR奥羽本線の駅で、特急つがるも停まる。ホームがつながった秋田内陸線に乗り換えれば、縄文小ヶ田駅までは10分足らず。無人駅の縄文小ヶ田から縄文館までは徒歩約10分。列車の本数が少ないので、乗る便は時刻表で先に決めておきたい。
- 縄文小ヶ田から鷹巣へ戻る
- 縄文小ヶ田駅まで歩いて戻り、鷹巣行きに乗ってJR奥羽本線に乗り継ぐ。列車の間隔が長いので、駅に着いたらまず鷹巣方面の次の発車時刻を確かめておきたい。縄文館と鷹ノ巣駅・大館能代空港のあいだには、予約制の乗合タクシーも走っている。
どんな場所か
遺跡があるのは、秋田県北部・北秋田市で湯車川を見下ろす河岸段丘の上。ここには環状列石が四つ、寄り添うように築かれていて、四つが隣り合う例は国内でほかに確認されていない。輪のまわりからは土坑墓や掘立柱建物跡、貯蔵穴、溝状遺構が見つかっており、石の輪は広い配置の中心にあたる。土偶をはじめとする祭りの道具も数多く掘り出された。列石が集まるのは段丘の端で、そこからは盆地の向こうに白神山地の山並みが望める。
おすすめの楽しみ方
まず縄文館で紹介映像を見ておくと、台地に並ぶ石の輪の配置がつかみやすい。無料のボランティアガイドは日本語での案内で、14日前までの予約が必要だ。内陸線は本数が少ないので、列石へ向かう前に縄文小ヶ田駅の次の発車時刻を控えておきたい。
歴史・背景
石の輪が築かれたのは縄文時代後期、およそ4000年前。すぐそばの川にはサケやマスが遡っていた。列石の下には死者を葬った土坑墓があり、共同墓地であると同時に祭りと祈りの場だったと考えられている。遺跡が姿を現したのは1990年代、大館能代空港へのアクセス道路をつくる前の発掘調査でのこと。1996年には道路を迂回させ、遺跡をその場に残すことが決まった。2001年に国の史跡となり、2016年には隣にガイダンス施設が開館。2021年、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして世界遺産に登録された。
行く前に
- 現金
- 縄文館と遺跡の見学は無料と案内されている。秋田内陸線はJRとは別の会社で、鷹巣駅に内陸線の有人窓口がある。縄文館と縄文小ヶ田駅には無料のコインロッカーがある。
- 行く前に
- 石の保存のため、11月から春までは遺跡が閉鎖される。公開の開始日は市が毎年発表し、公開は10月31日まで。縄文館と遺跡は月曜(祝日の場合は翌日)と12月29日〜1月3日が休みで、縄文館の休館日は遺跡も閉まる。
- 別ルート
- 羽田からの便が発着する大館能代空港からは車で約5分。乗合タクシーか通常のタクシーを前もって予約しておきたい。車なら秋田自動車道の伊勢堂岱ICからも約5分で、縄文館に駐車場がある。
- 降りたあと
- 縄文小ヶ田駅は秋田内陸線の小さな無人駅。縄文館は駅から湯車川を渡った南南東にあり、歩いて約10分。石の輪へ向かう園路は縄文館から始まる。