干し芋
実写(ライセンス済み)ジョンドウ / CC BY-SA 4.0

茨城・阿字ヶ浦No.962★★地図で見る →

干し芋

〜ひたちなかの海沿いが日本一の産地〜

food穴場——実はすごい

干し芋は茨城の冬の保存食で、その商いはこの海沿いから始まった。阿字ヶ浦には、始めた人たちのために建てられた黄金の鳥居が、神社の境内に並んでいる。

  1. 起点勝田駅
  2. 約27分湊線・1時間に1〜2本
  3. 降車阿字ヶ浦駅(ひたちなか海浜鉄道湊線)
  4. 徒歩
  5. 干し芋

狙い目

ここは隠れ場所ではない。黄金の鳥居は写真映えするし、寒い季節の境内には人が来る。この場所が渡してくれるのは位置のほうだ。干し芋という商いがまるごとここから広がった、その帯の上に立てる。始めた人の胸像がすぐ横にある。そう知って食べると、袋入りのおやつの見え方が変わる。

場所

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見どころ(歩く順)

堀出神社くろふね / CC BY 3.0
  1. 阿字ヶ浦駅湊線の終点。使う列車よりも長いホームが残る駅
  2. 堀出神社の参道常緑樹の下に立つ石の鳥居と社号標
  3. 堀出神社参道の先の木造の社殿と、一対の石の狛犬
  4. ほしいも神社同じ境内に並ぶ黄金の鳥居と小さな社
  5. 小池吉兵衛の胸像阿字ヶ浦で干し芋づくりを始めた人の顕彰像

実際の行き方

  1. 勝田駅→阿字ヶ浦駅(ひたちなか海浜鉄道湊線・終点まで約27分)。
  2. 阿字ヶ浦駅→堀出神社の参道(東へ少し歩く。木立の下に鳥居がある)。
  3. 境内を進んで木造の社殿へ。そこからほしいも神社の黄金の鳥居に回る。
  4. その社のかたわらに、干し芋づくりを始めた阿字ヶ浦の人、小池吉兵衛の胸像が立つ。
勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線
勝田はJR常磐線の駅で、東京方面からの特急が停まる。ここで湊線に乗り換え、終点の阿字ヶ浦まで約27分。日中はおおむね1時間に1〜2本走っている。
阿字ヶ浦駅から戻る
帰りも同じ湊線で勝田へ出て、JRに乗り継ぐ。夜は本数が減るので、どこかに腰を落ち着ける前にホームの時刻表を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

日本の干し芋のおよそ九割は茨城でつくられ、そのほとんどがひたちなか・東海・那珂という細い帯のような一角から出てくる。理由は土地にある。寒い時期の晴れの日が長く続き、太平洋から吹く風は塩気を含み、土は水はけのよい黒ぼく土だ。蒸したさつまいもを薄く切り、外の棚に並べて置いておくと、でんぷんが甘みに変わる。薄い板状のものを平干し、切らずに丸ごと干したものを丸干し、小さく刻んだものを角切りと呼び分ける。阿字ヶ浦はその帯の中ほど、湊線の終点にある。

おすすめの楽しみ方

干し芋は冬の食べもので、県は1月10日をほしいもの日としている。その季節に来れば、市内の店にその年の新しいものが並ぶ。販売会や品評会の予定はひたちなか市が公式サイトに出しているので、日を決める前に見ておくといい。

歴史・背景

製法が来たのは静岡からだ。蒸して干す手順を先につくり上げていた土地から、1908年、この海沿いの二人がそれを引き受けた。那珂湊の港町でせんべいを焼いていた男と、阿字ヶ浦の商人。そこから県じゅうへ広がっていく。境内に立つ堀出神社は十七世紀にさかのぼり、社名は近くの地面から掘り出された品々に由来する。神鏡を納めたのは水戸の徳川光圀だった。2019年、同じ境内にもうひとつ、干し芋のための小さな社が建った。

行く前に

現金
湊線の運賃は鉄道会社が運賃表を公開している。神社の御朱印は御朱印帳に貼れるシール式で、社務所で受けられる。市内で干し芋を売る店は支払い方法が店ごとに違うので、現金も持っておく。
行く前に
干し芋がつくられるのは寒い時期で、その年の新しいものが店に並ぶのもその季節だ。境内は屋外で、冬は海からの風が強い。社務所の対応時間は日によって違うから、御朱印を直接受けたいなら先に問い合わせておく。
別ルート
車なら東関東自動車道のひたち海浜公園インターチェンジが最寄りで、神社は普通車と大型車を停められる駐車場を持つ。水戸から入る場合も、乗り換えはやはり勝田になる。JR常磐線でひと駅だ。
降りたあと
阿字ヶ浦駅を出て、海のある東へ歩く。常緑樹の下に石の鳥居と社号標が立っていて、駅から数分の距離だ。