
三重・四日市No.1195★★地図で見る →
萬古焼
〜四日市の耐熱のやきもの〜
日本で売られる土鍋の大半を焼いてきた、三重県北部・四日市のやきもの。窯元の集まる陶栄町には業界の会館が建ち、展示室とろくろの工房、産直ショップがひとつ屋根の下に並ぶ。
- 起点近鉄四日市駅
- 約5分近鉄・普通で1駅
- 降車川原町駅(近鉄名古屋線)
- 徒歩
- 萬古焼
狙い目
萬古焼そのものは無名ではない。土鍋はスーパーの棚にも並ぶ。知られていないのは、その裏側にある産地のほうだ。窯場は四日市の主要駅から1駅、多くの旅行者が通過するだけの区間にあり、工芸を解説する会館も、看板施設ではなく素朴な2階建てである。
場所
三重のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 川原町駅陶栄町の窯場を受け持つ、近鉄名古屋線の小さな駅
- 展示室江戸期から現在までをたどる常設と、入れ替わる企画の展示
- 陶芸工房1階に据えられたろくろと絵付けの体験席。要予約
- 産直ショップ「うつわ亭」2階の売り場。多くの窯元の品を一度に見比べられる
- 萬古神社徒歩1分の焼物の神社。産地を再興した人々の碑が立つ
実際の行き方
- 近鉄四日市駅→川原町駅(名古屋線・普通または準急で1駅)。
- 川原町駅→ばんこの里会館(陶栄町へ徒歩約5分)。
- 1階の展示室・陶芸工房→2階の産直ショップへ。
- ばんこの里会館→萬古神社(徒歩約1分)。
- 近鉄名古屋線・近鉄四日市から1駅
- 近鉄四日市駅→(名古屋線・普通または準急、名古屋方面へ1駅)→川原町駅。そこから徒歩約5分。急行は川原町を通過するので、ホームの表示で種別を確かめてから乗る。
- 近鉄四日市へ戻る
- 普通か準急で1駅、近鉄四日市駅へ戻れば、名古屋線が名古屋方面にも大阪方面にもつながる。川原町は各駅停車系だけが止まる小さな駅なので、次の列車が停車するかどうかは発車案内で確かめるとよい。
どんな場所か
萬古焼は、三重県北部の四日市とその周辺で焼かれる。陶土にペタライト(葉長石)を混ぜるため直火にかけても割れにくく、この一点が、一地方のやきものを全国の供給元に変えた。国内で作られる土鍋のおよそ8割がこの産地から出る。窯元は四日市と隣の菰野町をあわせて100社以上。陶栄町のばんこの里会館は、その全体を一度に見せる場所だ。展示室に完成品が並び、工房にはろくろが据えられ、産直ショップには多くの窯元の品がまとめて置かれている。
おすすめの楽しみ方
会館が開くのは10時。月曜は休みで、祝日と重なる日は開く——平日の午前遅めが無難だ。自分で作りたいなら、ろくろや絵付けの体験は先に予約しておきたい。帰りに萬古神社まで歩けば、産地が自前の祭りを持っていることが分かる。
歴史・背景
名は、桑名の商人・沼波弄山が自作に押した「萬古」「萬古不易」の印に由来する。永く変わらず残れという願いで、弄山が窯を開いたのは1730年代のことだ。その系譜は彼の死後いったん途絶え、天保期と幕末の四日市で二度よみがえった。いまの産業の形ができたのは1959年で、地元のメーカーが陶土にペタライトを混ぜ、ガスの火で割れるという弱点を克服した。四日市萬古焼が国の伝統的工芸品に指定されたのは1979年である。
行く前に
- 現金
- 会館の陶芸体験は有料で、事前の予約が要る。近鉄の駅はICOCAやSuicaなどのICカードと現金の両方が使える。車で行く場合、会館には駐車場がある。
- 行く前に
- 会館は月曜休館で、祝日と重なる日は翌日が休みになる。年末年始と夏季にも休館日が入る。閉まるのは夕方前なので、夜に組み込む場所ではない。
- 別ルート
- 名古屋からは、近鉄名古屋線の普通・準急が川原町まで直通する。急行に乗ってしまった場合は近鉄四日市で降り、名古屋方面へ1駅戻ればよい。
- 降りたあと
- 川原町駅から平坦な道を徒歩約5分で陶栄町に入る。ばんこの里会館は手前に駐車場のある2階建て、萬古神社はそこからさらに1分ほど先にある。