霊場恐山
実写(ライセンス済み)あおもりくま / Public domain

青森・下北No.831★★★地図で見る →

霊場恐山

history王道を、いちばんいい形で

下北半島の火山カルデラの中に建つ曹洞宗の寺。硫黄でむき出しになった地面を地獄、湖畔の白い砂浜を極楽に見立てて歩く。門が開くのは5月から10月までの半年だけだ。

  1. 起点下北駅(JR大湊線)
  2. 約45分バス約45分(5〜10月)
  3. 霊場恐山

場所

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見どころ(歩く順)

極楽浜(宇曽利山湖)あおもりくま / Public domain
  1. 二つの門石畳の参道に外の門と山門が並び、両脇に石灯籠が据えられている
  2. 湯小屋参道沿いに立つ4棟の木造の浴場。境内から湧く温泉を引いている
  3. 地獄めぐりむき出しの溶岩と噴気孔のあいだを抜け、風車を供えた石積みをたどる周回路
  4. 極楽浜宇曽利山湖に面した白い砂の浜。地獄を抜けた先が極楽という見立て

実際の行き方

  1. 八戸・青森→野辺地(青い森鉄道)、野辺地→下北(JR大湊線)。
  2. 下北駅→恐山(バス約40〜45分・開山期間のみ運行)。
  3. 参道を二つの門とくぐり、地獄めぐりの周回路を歩いて、最後に宇曽利山湖の極楽浜へ出る。
下北駅からバス
下北はJR大湊線の終点のひとつ手前で、本州でいちばん北にある駅でもある。恐山行きのバスは駅前から出て、カルデラまで40〜45分ほどかけて上っていく。走るのは開山期間だけなので、その日に運行しているかを先に確かめておきたい。
下北駅へ戻る
帰りも同じ路線バスで下りる。本数は多くないので、着いたときに恐山側の時刻を見ておくほうが確実だ。下北からは大湊線で野辺地へ出て、青い森鉄道に乗り換えれば青森・八戸方面につながる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

恐山菩提寺があるのは、下北半島のまんなかにある火山のカルデラの底だ。堂宇のあいだの地面はむき出しの岩と白い硫黄の殻に覆われ、あちこちの噴気孔から蒸気が漏れている。盆地の中心には強い酸性の宇曽利山湖が湛えられ、その岸は白い砂になっている。この窪地ぜんたいが、死後の世界の地図として読まれてきた。荒れた岩場が地獄、湖の向こうの砂浜が極楽という配置だ。境内には温泉も湧いていて、参道沿いには木造の湯小屋が並んでいる。

おすすめの楽しみ方

開門は朝6時、閉門は夕方6時。開いてすぐの一時間が、下北からの団体が上がってくる前でいちばん静かだ。境内には宿坊があり、開門の時間にもう中にいるならこれがいちばん確実な方法になる。開山は5月1日から10月31日まで、冬のあいだは全体が閉ざされる。

歴史・背景

開かれたのは862年、天台宗で学んだ円仁の手による。以後は天台の道場として続いたが、やがて荒れて途絶えた。再興を経て、いまは曹洞宗が守っている。高野山・比叡山と並ぶ日本三大霊場のひとつに数えられるが、いちばん知られている光景は日々の勤行ではなく祭りの日のものだ。大祭と秋詣りには、地元のイタコが境内にテントを張り、死者のことばを語る。

行く前に

現金
境内に入るには山門で入山料がかかる。金額は寺が随時公表しているので、現地の掲示で確かめてほしい。バス代とあわせて現金を用意しておくと確実だ。
行く前に
11月から4月までは閉山で、バスも走らない。夏でもカルデラの天気は急に変わる。周回路はむき出しの岩と生きた噴気孔のあいだを通るので、決められた道から外れないこと。
別ルート
車ならむつ市街から外輪山を越えて30〜40分ほど。バスと同じ入口に着く。冬季に通れないのも同じだ。
降りたあと
バスは恐山が終点で、寺の入口のすぐそばに着く。そこから石畳の参道が外側の門を抜けて山門へ延び、地獄めぐりの周回路は堂宇の裏から始まる。