
奈良市・三条通No.1246★★地図で見る →
奈良漬
白瓜やきゅうりを塩漬けにし、新しい酒粕へ何度も漬け替えてつくる奈良の漬物。三条通の西の起点に立つ旧JR奈良駅舎が、探しはじめるのにちょうどいい入口になる。
- 起点京都駅
- 1時間以内JR奈良線・乗り換えなし
- 降車JR奈良駅(JR奈良線)
- 徒歩
- 奈良漬
狙い目
奈良漬は隠れていない。奈良市観光協会が挙げる土産の一覧にも載っているし、駅と公園のあいだの店にはたいてい積んである。見落とされるのは、その三文字が地名だということと、その地名の土地がいまも作り続けているということのほうだ。多くの人は、この言葉を味の名前として読んでいる。
場所
奈良のほかの記事 32件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 旧JR奈良駅舎昭和9年築、相輪をのせた瓦屋根。近代化産業遺産に認定された駅舎
- 観光案内カウンター館内の有人窓口。日本語・英語・中国語・韓国語に対応する
- 手荷物預かり同じ館内の窓口。樽詰めを買ってから歩くための置き場
- 三条通扉の前から東へ延びる通り。奈良公園の方角まで店が続く
実際の行き方
- 京都駅→JR奈良線、乗り換えなしで奈良駅。
- 奈良駅→東口を出て、北東隣の旧駅舎(奈良市総合観光案内所)へ。
- 旧駅舎→三条通を東へ。店の続く区間に入る。
- 三条通→そのまま東へ進めば近鉄奈良駅。帰りをそちらにしてもいい。
- 京都駅からJRで
- JR奈良線は京都駅と奈良駅を乗り換えなしで結ぶ。速いのはみやこ路快速で、奈良市の案内でも京都へは乗り換えなし・1時間以内とされている。奈良駅はこの線の南の終点にあたる。
- 京都・大阪へ戻る
- 帰りは同じ奈良線で京都へ、または大和路線で大阪方面へ。どちらも奈良駅から直通がある。通りの店は駅より早く閉まるので、買い物を先に済ませてから列車を決めるほうが確実だ。
どんな場所か
作り方は、言葉にすると短い。まず塩に漬けて、野菜の水を抜く。次に酒粕へ寝かせ、頃合いを見て新しい粕へ移す。これを一度では終わらせない。漬け替えるたびに塩が抜け、代わりに米と酒の匂いが入っていく。火は最後まで使わない。奈良県の食文化のページは、この工程を浸すことではなく置き換えることだと説明している。仕上がりはやわらかくない。歯ごたえが残り、香りは強く、薄く切って飯の脇に置く量で足りる。土産物の棚に樽ごと積まれているのは、この密度があるからでもある。
おすすめの楽しみ方
旧駅舎の案内所は朝9時に開き、夜9時まで開いている。人が座っているカウンターは17時までで、そのあとは館内の端末での案内に切り替わる。手荷物預かりは9時から16時、受付は14時で締まる。奈良漬は重さで買うものだから、樽ごと買ったら先にここへ置いていくといい。館内にはカフェもあるので、列車までの時間はそのまま中で潰せる。
歴史・背景
名前より先に、ものがあった。平城京跡の長屋王邸の跡から出た木簡には、粕に漬けた瓜が届け物として書かれている。八世紀の話だ。「奈良漬」という言葉が文献に現れるのはずっとあとで、1492年、京都の公家の家記に贈り物として記されたのが早い例とされる。商品として広まったのは江戸時代で、奈良の医者・糸屋宗仙が白瓜の粕漬けをこの名で売り出したと伝えられている。ものと、その名前と、商いとが、別々の時代からここに重なっている。
行く前に
- 現金
- 奈良漬は量り売りや樽詰めで売られるので、支払う額は店と量による。旧駅舎の案内所には外貨両替機とFree Wi-Fiがあり、手荷物預かりは大きさで料金が決まる。
- 行く前に
- 案内所は年中無休だが、年末年始は時間が変わることがある。通りの店はそれぞれ休みが違うので、一軒を目当てに組むより、歩きながら決めるほうが早い。
- 別ルート
- もう一つの入口は近鉄奈良駅で、同じ三条通を東へ行った先にある。奈良市の案内では、大阪難波・京都・神戸三宮へ続く路線の始発駅とされている。その方面から来るならこちらに着く。
- 降りたあと
- 旧駅舎はJR奈良駅の北東すぐ隣、三条通の北側に建っている。東口を出れば、相輪をのせた瓦屋根がそのまま正面にある。