九十九里のいわし
実写(ライセンス済み)Mukasora / CC BY-SA 3.0

千葉東部・九十九里/片貝No.933★地図で見る →

九十九里のいわし

〜片貝漁港の浜の郷土食〜

food穴場——実はすごい

千葉東部・いわしの海岸を、片貝漁港の隣に建つ一棟にまとめた場所。地引網を伝える無料の資料館、鮮魚の直売、二階の食堂を、漁船を見ながら一度に回れる。

  1. 起点東京駅
  2. 約2時間電車+路線バス
  3. 降車海の駅九十九里バス停(九十九里鐵道バス)
  4. 徒歩
  5. 九十九里のいわし

狙い目

観光地というより現役の漁港町で、東京から見た九十九里はまずサーフィンの浜だ。夏の季節を外せば、港側は静かになる。隠れているわけではない。電車とバスを乗り継ぐ手間があるだけで、たいていの人は砂浜で足を止めてしまう。

場所

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見どころ(歩く順)

片貝漁港Syced / CC0
  1. 鮮魚と農産物の直売コーナーその日の水揚げと地元野菜、いわしの加工品が並ぶ一階の売り場
  2. いわし資料館地引網の歴史と漁法の移り変わり、木造漁船の模型、干鰯、大漁を祝う万祝を並べた無料の展示室
  3. 二階の食堂いわしとハマグリの料理を、九十九里の海に向いたテラス席で食べられる一角
  4. 片貝漁港建物のすぐ目の前、漁船が水揚げする現役の港
  5. 港の裏の浜片貝から南北へまっすぐ延びていく、太平洋に面した砂浜

実際の行き方

  1. 東京駅→大網駅(JR外房線・約60〜70分)。
  2. 大網駅→東金駅(JR東金線・約10分)。
  3. 東金駅→海の駅九十九里(九十九里鐵道バス・片貝線/本須賀方面。便数が少ないので当日の時刻表を確認)。
  4. 海の駅九十九里バス停→建物の入口へ。正面が片貝漁港(徒歩1分もかからない)。
JRで東金へ、そこから九十九里鐵道のバス
東京駅→(JR外房線・勝浦/安房鴨川方面・約60〜70分)→大網駅→(JR東金線・約10分)→東金駅→(九十九里鐵道バス・片貝線/本須賀方面)→海の駅九十九里。バス停は建物の目の前にある。全体でおよそ2時間。律速は電車ではなくバスなので、出かける前にその日の時刻表を確認しておく。
東金駅経由で戻る
同じ路線バスで東金駅へ戻り、JR東金線で大網、外房線で東京へ。夕方は便が細り、最終バスは最終電車よりかなり早い時間に出る。帰りの時刻は一日の終わりに調べるのではなく、着いたときにバス停で控えておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

九十九里浜は千葉の太平洋側を二つの岬のあいだで一続きに弧を描き、片貝はそのほぼ真ん中にある。紀州、いまの和歌山から来た漁民が地引網をこの砂浜に伝え、浜沿いの村々は半農半漁で暮らしを立てた。揚がったのは主に背の黒い小さなカタクチイワシで、この土地では今も「セグロ」と呼ぶ。その多くは食卓には向かわなかった。片貝の海の駅は、魚と歴史と料理が一箇所にまとまって手に入る、この浜で唯一の場所である。

おすすめの楽しみ方

食べる前に、まず資料館を見ておきたい。数分で回れるうえ、二階の献立に並ぶ魚と漁の名前がひととおり分かるようになる。確認時点で建物は9時から18時まで、11月から2月は閉まるのが一時間早い。昼過ぎに着けば、直売と食堂と港の三つに手が回る。東金駅へ戻るバスは本数が少ないので、降りたその場で帰りの時刻を控えておくといい。

歴史・背景

地引網は紀州から渡ってきた漁民がこの浜に伝えたもので、江戸時代には九十九里のいわし漁が大きな産業になっていた。獲れた魚の多くは食用ではない。干して固め、海から遠い内陸の田畑へ肥料として運ばれていった。浜に残った分は保存食になる。塩で締めてから酢に漬け、ごまと生姜と唐辛子を利かせた冬の惣菜は、農林水産省が千葉の郷土料理として挙げているものだ。漁そのものは動力船のまき網に移り、地引網は今では体験として残っている。

行く前に

現金
いわし資料館は入館無料と案内されている。直売コーナーと食堂は館内で支払えるが、バス区間を担うのは小さな地元事業者だ。この区間だけはカードに頼らず、小銭と紙幣を持っておくといい。
行く前に
冬季、11月から2月末までは閉まる時間が早くなる。建物は遮るもののない浜に建っていて風がまともに当たり、食堂は建物本体より営業時間が短い。
別ルート
千葉駅からは九十九里鐵道の急行バスが東金・片貝方面へ走っている。都心からではなく千葉市内から向かうなら、鉄道の乗り換え二回を省ける。
降りたあと
バス停は建物の名前をそのまま名乗っていて、入口の前にある。歩く距離はない。漁港は道を挟んで正面だ。