
茨城・水戸No.1154★★地図で見る →
弘道館
〜水戸藩の藩校跡〜
水戸城の三の丸に置かれた、水戸藩の藩校跡。国内最大規模をうたって作られ、正庁・至善堂・正門がいまも建つ。水戸駅から歩いて数分の距離にある。
- 起点東京駅
- 約1時間30分水戸駅から徒歩8分
- 降車水戸駅(JR常磐線)
- 徒歩
- 弘道館
狙い目
水戸で名が通っているのは偕楽園のほうで、日帰りの人出もそちらに集まる。弘道館は駅に近いのに、静かなままだ。平日の午前なら、落ち着いて建物を見て回れる。
場所
茨城のほかの記事 13件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 正門参道の正面に立つ黒塗りの門。現存する重要文化財三棟のひとつ
- 正庁藩校の中枢だった建物。畳の座敷が砂利の庭へ向かって開く
- 対試場武芸の試験が行われた広場。藩主は正庁の正席の間から見た
- 至善堂奥の座敷。大政奉還のあと最後の将軍が身を退けた部屋がある
- 梅林建物のまわりに広がる、約60品種800本の梅
実際の行き方
- 東京駅→水戸駅(JR常磐線・特急ひたち/ときわ)。
- 水戸駅北口→弘道館(イチョウ坂を徒歩約8分、または偕楽園行きバスで約3分)。
- 正門から入り、正庁→対試場→至善堂の順に見る。
- 午後が残るなら、水戸駅からバスで偕楽園を足す。
- 常磐線の特急で東京から水戸へ
- 東京駅→(JR常磐線・特急ひたち/ときわで約1時間〜1時間30分)→水戸駅。北口に出てペデストリアンデッキを渡り、階段を降りて「イチョウ坂」を上る。三の丸小学校の脇を過ぎたあたり、駅から徒歩約8分で門に着く。特急料金をかけたくなければ常磐線の普通列車でも水戸まで行けるが、時間はかなり延びる。
- 水戸駅へ戻る
- 来た坂を下って水戸駅の北口へ戻る。東京方面の特急は夜まであるが、暗くなってからは本数が減り、最終も深夜前に出てしまう。偕楽園を同じ日に入れるなら、庭から戻るバスの時刻と特急の発車時刻を先に見ておくこと。
どんな場所か
弘道館が建つのは、水戸城の外郭にあたる三の丸だ。駅から坂を上って数分の距離にある。最盛期の敷地は約10.5ヘクタールあり、館自身の記録も市の観光案内も、これを国内最大規模の藩校と説明している。学問と武芸に加えて天文や医学までを一つの敷地で教えたのが特徴で、生徒は文館・武館・医学館を行き来した。その広大な校地はほとんど残っていない。いま見られるのは、中枢だった建物と、試験が行われた地面、そして梅林である。
おすすめの楽しみ方
開館は9時。閉館は暖かい季節が17時、10月からは16時30分で、年末は数日休む。建物だけなら1時間、梅が咲いていれば2時間はみておきたい。偕楽園はもともとこの藩校と対で作られたもので、水戸駅からバスですぐ西にある。二つ合わせて一日、という組み方が自然だ。
歴史・背景
天保12年(1841年)、水戸藩九代藩主の徳川斉昭が創設し、安政4年(1857年)に本開館した。学問と武芸を切り離さずに教える方針で、ここで交わされた議論はそのまま幕末の政治へ流れ込んでいく。1868年には、幼いころこの館で学んだ最後の将軍・徳川慶喜が大政奉還のあと至善堂で4か月を過ごし、同じ年、藩内の抗争によって校地の大半が焼けた。残った正門・正庁・至善堂は重要文化財、敷地は特別史跡で、2015年には日本遺産の物語にも組み込まれている。
行く前に
- 現金
- 入館料は確認時点で大人420円、小中学生と満70歳以上が210円と案内されていた。窓口は小さいので現金を持っておきたい。無料駐車場は数台分しかなく、隣接する茨城県三の丸庁舎の有料駐車場を使う人が多い。
- 行く前に
- 年末は数日休館し、10月から冬にかけては閉館が早まる。敷地は砂利敷きで、雨をしのげる場所はほとんどない。多くの人のお目当てである梅林が咲くのは、冬の終わりごろだ。
- 別ルート
- 水戸駅北口の4番のりばから偕楽園行きの路線バスに乗れば、約3分で弘道館に着く。雨の日や、藩校と庭園をどちらの順でもつなげたいときに使える。
- 降りたあと
- 水戸駅では北口へ出て、ペデストリアンデッキを渡り、階段で地上に降りてイチョウ坂を上る。三の丸小学校を過ぎると、左手に白壁と黒い門が見えてくる。