
千葉南東・いすみNo.944★地図で見る →
いすみ鉄道沿線の菜の花
沿線に暮らす人が毎年秋に種をまき、春先には線路端が黄色く染まる、ふつうのローカル線。脱線事故で列車は止まったままだが、花も駅も線路沿いの道もそのまま残っている。
- 起点東京駅
- 約1時間40分JR特急+代行バス
- 降車国吉駅(いすみ鉄道)
- そこから
- いすみ鉄道沿線の菜の花
狙い目
ここは知る人ぞ知る場所ではない。菜の花の路線として全国に知られていて、季節になれば写真を撮る人が集まる。いま違っているのは、その列車に乗れないことだ。鉄道は代行バスに替わっているので、花は車窓からではなく足元で見ることになる。
場所
千葉のほかの記事 50件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 国吉駅の駅舎いすみ市商工会との合築で、観光の案内窓口も入る無人駅の駅舎
- 保存車両キハ28 2346・キハ30 62ホーム脇の側線に置かれた、国鉄型の気動車二両
- 種をまいた土手上総中川方向へ続く、菜の花の種がまかれてきた線路端
- 國吉神社と上総出雲大社駅の南に建つ古社。同じ境内に出雲大社の分祀が並んで鎮座する
実際の行き方
- 東京駅→大原駅(JR外房線・特急わかしお、乗り換えなし)。
- 大原駅→国吉駅(いすみ鉄道の代行バス・上総中野方面、約20分・330円)。
- 駅前とホーム、側線の保存車両を見てから、線路沿いの道へ入る。
- 南へ歩いて國吉神社と境内の上総出雲大社に寄り、バスの時刻に合わせて駅へ戻る。
- JR外房線で大原へ、そこから代行バス
- 東京駅から特急わかしおに乗れば、JR外房線を乗り換えなしで大原駅まで行ける。大原ではいすみ鉄道の代行バスに乗り換え、上総中野方面へ20分ほどで国吉駅に着く。運賃は330円。2026年4月1日改正のダイヤでは、平日は日中おおむね1時間に1本、土日祝はそれより少ない本数が大原を出る。
- 同じ代行バスで大原へ戻る
- 国吉から大原までは代行バスで20分あまり。大原でJR外房線に乗り継げば東京へ戻れる。平日の便は夜まである。ただし土日祝は大原方面の最終が夕方に出るので、線路沿いを歩き出す前に、駅の掲示で帰りの時刻を確かめておきたい。
どんな場所か
いすみ線は、外房の大原と内陸の上総中野を結ぶ26.8キロの路線で、房総半島の真ん中を横切って走る。線路脇に咲く菜の花は、業者が仕立てたものではない。沿線の住民や小中学生、地元の団体が毎年10月ごろに種をまいてきたもので、大多喜町の公式ページも、花が上がると路線の表情が変わると書いている。国吉駅はその区間のほぼ中ほどにある。ホームを離れた線路はすぐ畑のなかへ抜け、駅前から延びる細い道も同じ線路に沿って続く。
おすすめの楽しみ方
大多喜町の公式ページは、菜の花の見ごろを3月上旬から4月上旬としている。種をまくのはその前の年の10月ごろだ。大原からの代行バスは20分ほどで国吉に着き、日中もそれなりに走っているので、東京から半日あれば駅と保存車両と線路端をひと通り歩ける。先に帰りの時刻を見ておきたい。土日祝は大原方面の最終便が夕方に出てしまう。
歴史・背景
この路線はもともと国鉄の木原線で、1988年にいすみ鉄道へ引き継がれた。県と沿線の市町が支える第三セクターで、国鉄時代にはバス転換が適当とされた路線だったと千葉県の資料は記している。2024年10月、国吉と上総中川のあいだで脱線事故が起き、全線の運転が止まった。いすみ鉄道が2025年6月に出した告知では、大原と大多喜のあいだについて2027年秋ごろの運転再開を目指すとしている。
行く前に
- 現金
- ホームも、側線の保存車両も、線路沿いの道も、見るだけなら費用はかからない。代行バスはいすみ鉄道の通常運賃で乗れ、同社の定期券・一日フリー乗車券・房総横断乗車券はそのまま使える(乗務員に見せる)。国吉は無人駅なので、支払いは車内で済ませることになる。
- 行く前に
- 菜の花は春の花で、季節を外せば土手は緑か裸地に戻る。運休のあいだ列車は来ないので、駅へ入る公共交通は代行バスだけだ。線路沿いの道は農作業の道でもあり、バラストや線路そのものは歩く場所ではない。
- 別ルート
- 同じ代行バスは内陸側の大多喜からも国吉に入る。大多喜と上総中野のあいだは小湊バスの路線バスが走り、上総中野で小湊鉄道につながるので、半島を横断して反対側から近づくこともできる。
- 降りたあと
- 国吉駅そのものが目的地で、代行バスは駅前に着く。駅舎の裏がホーム、その脇の側線に保存車両が置かれていて、線路はそこから畑のほうへ抜けていく。