依水園
実写(ライセンス済み)Kimon Berlin (Gribeco) / CC BY-SA 4.0

奈良・奈良公園No.1243★★地図で見る →

依水園

culture穴場——実はすごい

興福寺と東大寺のあいだ、塀に囲まれた池泉回遊式庭園。江戸の前園と明治の後園を水がつなぐ。後園は東大寺南大門の屋根と若草山を、そのまま景色の一部として取り込んでいる。

  1. 起点大阪難波駅
  2. 約1時間近鉄・本数多め
  3. 降車近鉄奈良駅(近鉄奈良線)
  4. 徒歩
  5. 依水園

狙い目

知られていない場所ではない。奈良公園のど真ん中にある、案内板付きの名所だ。違うのは塀と門があること。大仏殿へ向かう人の流れは塀の外を通り、同じ山も同じ門の屋根も、行列の先ではなく構図として目の前に現れる。落とし穴は暦のほうで、火曜が休園、さらに9月下旬と年末年始は庭園整備で閉まる。

場所

奈良のほかの記事 32件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

三秀亭663highland / CC BY 2.5
  1. 三秀亭前園に建つ茅葺の建物。江戸期にこの地へ移された
  2. 挺秀軒三秀亭に寄り添う小さな建物。のちに一度建て替えられている
  3. 氷心亭後園の池に面して建つ書院造りの茶室
  4. 南大門の借景東大寺南大門の屋根越しに若草山・春日奥山・御蓋山が重なる眺め
  5. 寧楽美術館中村家が集めた東アジアの古美術。入園券のまま入れる

実際の行き方

  1. 大阪難波駅→近鉄奈良駅(近鉄奈良線・快速急行、乗り換えなし)。
  2. 近鉄奈良駅→依水園(奈良公園を東へ徒歩約15分。市内循環バスなら県庁東下車)。
  3. 前園→後園→寧楽美術館。券一枚でそのまま回れる。
  4. 同じ門から出て、東へ数分の東大寺南大門へ抜ける。
近鉄奈良線・大阪難波から直通
大阪難波駅→(近鉄奈良線の快速急行で乗り換えなし)→近鉄奈良駅。そこから奈良公園を東へ徒歩約15分。日中は本数が多く、時刻表を調べて動く必要はない。
近鉄奈良駅から戻る
来た道を歩いて戻り、近鉄奈良線で大阪難波へ。京都方面なら大和西大寺で乗り換える。午後の本数は多く、閉園は終電よりずっと早いので、帰りの時間を組む必要はない。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

依水園は、興福寺と東大寺のあいだ、公園のメインの通りから一本入ったところにある。時代の違う二つの庭を、あとからつないで一続きにした池泉回遊式庭園だ。手前の前園は、奈良晒を商った家の別邸として始まった。奥の後園は、明治の実業家が茶の湯と詩歌の会を開くために造らせた築山と池の庭にあたる。前園から後園へと水が流れ、同じ塀の中に寧楽美術館が建っていて、券一枚で両方に入れる。

おすすめの楽しみ方

開園は9時30分、入園受付は16時まで、閉園は16時30分。つまり東大寺のあとに足す場所ではなく、午前か昼過ぎに先に入る場所だ。休みは火曜で、祝日と重なった週は翌平日に振り替わる。9月下旬と年末年始は庭園整備のため、まるごと開かない期間がある。

歴史・背景

前園ができたのは江戸前期の延宝年間、1670年代のこと。奈良晒を商った清須美道清が、茅葺の三秀亭をこの地に移し、そのそばに挺秀軒を建てた。それから二百年ほどのちに、明治の実業家・関藤次郎が後園を造らせる。茶の湯と詩歌のための庭で、東の山並みを庭の内へ引き込む構えになっている。のちに海運業の中村家が土地を買い取って二つの庭をつなぎ、中村家の蒐集品が寧楽美術館になった。庭は国の名勝に指定されている。

行く前に

現金
入園料は確認時点で一般1,200円、高校生・大学生500円、小中学生300円。この券で寧楽美術館にも入れる。駐車場はない。
行く前に
休園日は火曜。火曜が祝日にあたる週は翌平日に振り替わる。9月下旬と、12月末から1月中旬にかけては庭園整備のため閉まる。園内への食べ物の持ち込みはできない。
別ルート
JR奈良駅・近鉄奈良駅からは奈良交通の市内循環バスで県庁東へ。降りたら道沿いを少し歩くだけで門に着く。
降りたあと
近鉄奈良駅から登大路を東へ、県庁の前を過ぎて県庁東の交差点まで。そこで北の水門町へ入ると、少し先の右手が門。駅からおよそ15分。