余部鉄橋 空の駅
実写(ライセンス済み)Cheng-en Cheng / CC BY-SA 2.0

兵庫北部・余部No.1148★★地図で見る →

余部鉄橋 空の駅

〜旧鉄橋の橋脚に残る海辺の遊歩道〜

history穴場——実はすごい

架け替えで撤去されなかった旧余部鉄橋の橋脚3基を、そのまま遊歩道にした展望施設。日本海に面した漁村の真上を歩ける。入場は無料で、地上からエレベーターで上がれる。

  1. 起点城崎温泉駅
  2. 約40分JR普通・1日約10本
  3. 降車餘部駅(JR山陰本線)
  4. 徒歩
  5. 余部鉄橋 空の駅

狙い目

駅のすぐ横にあり、案内板も整った無料施設だから、隠れ家ではない。静かなのは列車の本数のせいで、次の便までの空いた時間帯には、通路に数人しかいないこともある。

場所

兵庫のほかの記事 30件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

空の駅・残された軌道Cheng-en Cheng / CC BY-SA 2.0
  1. 餘部駅のホーム崖の中腹、橋と同じ高さにある無人駅。降りるとそのまま遊歩道につながる
  2. 残された軌道通路の先端に当時のレールと枕木が残り、線路が途切れた形のまま置かれている
  3. 余部湾の眺め眼下の集落の屋根越しに、入り江と防波堤、山陰海岸の岬までが正面に開ける
  4. 余部クリスタルタワー地上と展望施設を結ぶ全面ガラスのエレベーター。上下しながら景色が動く
  5. 道の駅あまるべ橋の真下にある道の駅。売店と食事処、旧鉄橋の部材を展示するコーナーがある

実際の行き方

  1. 城崎温泉駅→餘部駅(JR山陰本線・普通で約40分、乗り換えなし)。
  2. 餘部駅→空の駅の遊歩道(ホームと同じ高さ。降りてすぐ歩き出せる)。
  3. 先端の軌道跡まで歩き、余部クリスタルタワーで道の駅あまるべへ降りる。
  4. ホームの時刻表で帰りの1本を決めてから、次の列車までの時間を使う。
JR山陰本線・城崎温泉駅から乗り換えなし
城崎温泉駅→(JR山陰本線・普通で約40分)→餘部駅。乗り換えはない。ただしこの区間の普通列車は1日10本ほどしかないので、温泉街を出る前に発車時刻を確かめておきたい。城崎温泉駅そのものは、京都・大阪から特急1本で来られる。
餘部駅から東へ戻る
香住・豊岡・城崎温泉方面の列車も同じホームから出る。最終は夜のうちに出てしまい、深夜の便はない。列車と列車の間が長く空くので、通路に出る前に帰りの1本を決めておくと安心だ。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

余部は、山陰海岸が深く切れ込んだ谷に張りつく漁村だ。鉄道は谷へ降りず、集落の屋根の上をまたいで通る。その役目を担っていた鋼のトレッスル橋が架け替えられたとき、餘部駅側の橋脚は解体されずに残り、上に通路を渡して一般に開放された。床面は集落からおよそ40メートルの高さにあり、通路の先端には当時の線路と枕木がそのまま置かれている。正面には余部湾と日本海が開ける。道路側からは、全面ガラスのエレベーター「余部クリスタルタワー」で直接上がれる。

おすすめの楽しみ方

エレベーターは朝6時から動き、上りは約45秒。日本の観光施設としては異例に早い時間から通路に立てる。制約になるのは開場時間ではなく列車のほうで、早朝は便が続くのに日中は2時間以上あく時間帯があるから、ホームの時刻表で帰りを決めてから通路に出るといい。時間が合えば隣の鎧駅まで一駅だけ乗って折り返すと、さっきまで立っていた橋を今度は渡る側から見られる。

歴史・背景

鋼のトレッスル橋として1912年に完成し、当時は同形式で国内最大だった。以後およそ一世紀にわたって山陰本線を支えたが、海に突き出した立地は弱点でもあった。1986年12月28日、冬の突風で列車が橋上から転落し、6人が亡くなっている。以後は風が強まるたびに運転を見合わせることになり、防風壁を備えたコンクリート橋が2010年に役目を引き継いだ。旧橋はすべてが解体されたわけではなく、餘部駅側の橋脚が現地に残されて公開された。

行く前に

現金
遊歩道もエレベーターも無料。餘部駅は無人駅で、この区間の普通列車の運賃はICカードではなく現金で払う形になる。小銭と少額の紙幣を用意しておきたい。
行く前に
通路は屋外にあり、その高さを遮るものは何もない。荒天時は閉鎖されることがある。旧橋の運命を決めたのも、この風だった。エレベーターは夜まで動き、タワーは季節ごとに色を変えてライトアップされる。
別ルート
車なら山陰近畿自動車道・余部ICから数分で、橋の真下の「道の駅あまるべ」に停められる。西側からは、同じ山陰本線が浜坂・鳥取方面から入ってくる。
降りたあと
餘部駅のホームは遊歩道とほぼ同じ高さにあり、列車で着けばそのまま通路へ歩き出せる。道路側から来た場合は、道の駅の脇からガラスのエレベーターで上がる。