
浜通り・いわきNo.578★★地図で見る →
スパリゾートハワイアンズ
〜炭鉱の町がつくった温泉テーマパーク〜
いわきの丘に建つ屋内プールと温泉の複合施設。炭鉱会社が、自分の町の次の産業として建てた。ポリネシアンショーを踊るのは地元で育った専属チームで、その来歴こそが行く理由になる。
- 起点いわき駅
- 約30分JR常磐線+無料送迎バス
- 降車湯本駅(JR常磐線)
- そこから
- スパリゾートハワイアンズ
狙い目
地元の誰もここを穴場とは呼ばない。東北でも指折りの有名レジャー施設である。海外からの客が取りこぼすのは、なぜこれがここにあるのかという一点だ。閉山に対する町自身の答えとして読むと、ヤシの木が急に安っぽく見えなくなる。
場所
福島のほかの記事 20件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ウォーターパーク大屋根の主館。一年中、夏の気温に保たれた温水プールの床が広がる
- ショーの舞台主館の中央に据えられた舞台。専属のダンシングチームがここで踊る
- スプリングパーク改称のときに加わった屋外区画。空の下に湯と水がある
- スパガーデン パレオ泳ぐためでなく、湯に浸かるために組まれた庭園風の浴場
- 江戸情話 与市江戸の湯屋に見立てた、規模のけた違いな露天風呂
実際の行き方
- いわき駅→湯本駅(JR常磐線)。
- 湯本駅→スパリゾートハワイアンズ(無料送迎バス・約15分)。
- まずウォーターパークの大屋根の下に入り、そこから屋外のスプリングパーク、庭園浴場へと広げていく。
- 入口に出ているショーの時刻を軸に一日を組み、帰りは送迎バスで湯本へ。
- JR常磐線で湯本へ、そこから送迎バス
- いわき駅→(JR常磐線・南へ数駅)→湯本駅、駅前から無料送迎バスに乗って約15分。バスは時刻表制で一日の便数がかぎられるので、出発前に確認しておきたい。時間が合わなければタクシーでも同じ距離だ。
- 湯本駅から戻る
- 送迎バスかタクシーで湯本駅へ戻り、常磐線でいわき方面、あるいは水戸・東京方面へ。リゾートの感覚でいると最終の接続は思ったより早い。帰りぎわではなく、着いた時点で調べておきたい。待ち時間ができても1番線ホームには足湯がある。
どんな場所か
施設があるのは太平洋岸から少し内陸に入った常磐藤原町、いわき湯本温泉を見下ろす丘のうえだ。屋根の下に温水プール、ウォータースライダー、温泉浴場、そしてショーの舞台が同居していて、それらを温めているのは、かつて坑道を水浸しにしていたのと同じ源泉である。まわりにはホテル群、屋外のスプリングパーク、庭園風の浴場が広がり、日帰りでも泊まりでも成立する。自然を見に行く場所ではないし、そのふりもしていない。産業史の一場面が、いまも商売として動いている場所だ。
おすすめの楽しみ方
ショーは日中に何度もかかり、夜はさらに大がかりなプログラムになる。泳ぐ時間をショーに合わせるのではなく、入口に出ている舞台の時刻表を軸に一日を組んだほうがいい。プール区画は水着、温泉区画は水着なしで、どちらも現地で借りられる。狙い目は意外にも冬だ。外が雪でも館内は夏の気温に保たれている。
歴史・背景
常磐の炭層は水を抱えていた。坑内から湧く温泉を汲み出し続けながら掘る一方で、石炭そのものは石油に押されていく。炭鉱会社は坑夫の娘たちを集めて音楽舞踊の学校を開き、1966年1月15日、湧き出る湯を熱源に「常磐ハワイアンセンター」を開業する。坑道の敵だった湯が、南国の熱に変わった瞬間だった。踊り手たちはやがてフラガールの名で全国に知られる。現在の名になったのは1990年、屋外の大型スプリングパークが並んで開いたときのことだ。
行く前に
- 現金
- 日帰り入場は一律料金ではなく日によって変わり、公式サイトに料金カレンダーが出ている。行く日を決めたらそこで確認するのが早い。水着とタオルは現地で借りられるので、手ぶらでも入れる。
- 行く前に
- 屋内施設なので雨で閉まることはないが、季節によって開いている範囲は変わる。屋外のスプリングパークや庭園浴場の一部は、屋根のある区画より営業期間が短い。メンテナンス休館は公式サイトで告知される。外は寒くて中は暑い——冬こそこの施設の本領だが、雪の日は道路と送迎バスのほうが影響を受ける。
- 別ルート
- 宿泊者向けには東京からの無料送迎バスが出ていて、これを使えば列車の乗り継ぎがまるごと不要になる。湯本駅からの送迎バスと列車の時刻が噛み合わないときは、タクシーが現実的な代替になる。
- 降りたあと
- 送迎バスは湯本駅前から出て、施設の入口に着く。丘を上がって約15分の道のりだ。湯本そのものが温泉町なので、駅での待ち時間は無駄にならない。ホームには足湯がある。