
奈良東部・曽爾No.1249★★地図で見る →
曽爾高原
奈良県の東端、倶留尊山と亀山の西斜面に開けたススキの草原。底のお亀池を遊歩道が一周し、そこから階段道が亀山峠まで登る。毎年の火入れが、木を寄せつけない草原のまま保ってきた。
- 起点大阪難波駅
- 約2時間近鉄+季節バス
- 降車曽爾高原 バス停(三重交通・季節運行)
- そこから
- 曽爾高原
狙い目
隠れた場所ではない。奈良県が秋の代表的な景観として前面に出しているスポットだ。差がつくのはむしろ交通のほうで、名張駅からの直通バスは季節運行、しかも1日に数便しかない。落ち着いて歩ける時間帯は、そのバスの時刻表の前後に自然とできる。
場所
奈良のほかの記事 32件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- お亀池すり鉢の底にある湿地。まわりを平坦な遊歩道が一周する
- ススキの草原すり鉢の斜面。初秋は銀色、11月下旬には金色に変わる
- 亀山峠への階段道東側の斜面を稜線まで登っていく階段の道
- 倶留尊山峠の北に立つ標高1,038mの山。草原を見下ろす最高点
- 曽爾高原ファームガーデン麓にある村営の複合施設。温泉とパン工房がある
実際の行き方
- 大阪難波駅→名張駅(近鉄大阪線・特急で約1時間)。
- 名張駅西口→曽爾高原(三重交通バスで約45分、1,100円。季節運行・便数少なめ)。
- 曽爾高原の駐車場→お亀池→亀山峠への階段道(徒歩)。
- 同じ道を駐車場へ戻るか、麓の曽爾高原ファームガーデンまで下りてから帰りのバスに乗る。
- 近鉄大阪線で名張へ、そこから三重交通バス
- 大阪難波駅→(近鉄大阪線の特急で約1時間)→名張駅。西口から三重交通のバスに乗り換え、終点の曽爾高原まで約45分。このバス区間の運賃は1,100円。季節運行で、1日に数便しか走らない。
- 名張駅へ戻る
- 帰りも同じ三重交通のバスで名張駅へ出て、近鉄で大阪難波方面へ。京都方面なら大和八木で乗り換える。高原からの午後の便はごくわずかなので、斜面を登り始める前に停留所の時刻表で帰りの時間を確かめておくこと。
どんな場所か
曽爾高原は、奈良県の東端、倶留尊山と亀山の西斜面に開けた草原だ。すり鉢のかたちをした斜面が、ふもとから稜線までまるごとススキでおおわれている。底にはお亀池という小さな湿地があり、そのまわりを平坦な遊歩道が一周する。そこから東側の斜面を階段道が登ると亀山峠の稜線に出て、草原全体と麓の集落が一度に見渡せる。峠から北へ進めば倶留尊山へ、南へ折れれば亀山の頂へ道が続く。
おすすめの楽しみ方
ねらい目は午後だ。低い日射しがススキを横から抜けていき、西の稜線に日が落ちるにつれて色が濃くなる。9月中旬から11月23日までは、日没後に湿地のまわりへ灯籠が灯る。午後に着いておけば、夕方の光と灯りの時間をそのまま続けて味わえる。日が落ちると急に冷えるので、懐中電灯と上着は持っていきたい。
歴史・背景
この草原は、人が手を引いたあとに残ったものではない。麓の人たちは毎年春に斜面へ火を入れる「山焼き」を続けてきた。枯れたススキを焼くことで木の侵入が止まり、翌年の秋にはまた穂が密に立つ。一帯は室生赤目青山国定公園の特別地域にあたり、建てられるものが限られていることも、この眺めを守ってきた。湿地のまわりを灯籠で照らす「曽爾高原山灯り」は一度途絶えたが、2026年の秋に復活している。
行く前に
- 現金
- 高原そのものにはゲートも入場料もない。上の駐車場は車1台ごとに料金がかかり、麓の曽爾高原ファームガーデンの駐車場は無料だがそのぶん登りが増える。バス代と駐車料金のぶんの現金は持っておきたい。
- 行く前に
- 灯籠の期間をのぞけば、斜面に照明はない。標高があるため、西の稜線に日が隠れると10月でも一気に冷え込む。峠へ登る道は土と階段で、雨の日や雨上がりは滑りやすい。
- 別ルート
- 通年で動くのは名張駅発の山粕西行き。太良路で降り、そこから谷沿いの道を歩くかタクシーで高原へ上がる。
- 降りたあと
- 季節運行のバスは、すり鉢の縁にある高原の駐車場が終点。お亀池へ下りる道も、峠へ登る階段道も、そこから始まる。