修学院離宮
実写(ライセンス済み)SRP1998 / CC BY-SA 4.0

京都北東・修学院No.1212★★地図で見る →

修学院離宮

history穴場——実はすごい

比叡山の麓、高さの違う三つの台地に置かれた上皇の山荘。三つは田畑を一直線に横切る松並木の道でつながれている。参観は無料だが、ふらりと入ることはできない。

  1. 起点京都駅
  2. 約1時間叡電+徒歩20分
  3. 降車修学院駅(叡山電鉄叡山本線)
  4. 徒歩
  5. 修学院離宮

狙い目

修学院離宮は無名ではない。日本庭園の代表として必ず名前が挙がる場所だ。それでも静かなのは、門そのものが人数を絞っているからだ。参観は無料だが申込制で、少人数の組ごとに動く。中にいる人の数は、あらかじめ決まっている。

場所

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見どころ(歩く順)

松並木の道Daderot / CC BY-SA 3.0
  1. 下離宮・寿月観門の奥に建つ小さな御茶屋。離宮の導入部にあたる
  2. 松並木の道田畑のなかを一段高く通り、三つの離宮をつなぐ並木道
  3. 中離宮・客殿「霞棚」と呼ばれる違い棚を備えた座敷
  4. 上離宮・隣雲亭いちばん高い台地の見晴らし所。池と京都の街並みを見下ろす
  5. 浴龍池と千歳橋山からの流れをせき止めた池と、そこに架かる中国風の石橋

実際の行き方

  1. 京都駅→東福寺(JR奈良線)で京阪本線に乗り換え、出町柳へ。
  2. 出町柳→修学院(叡山電鉄叡山本線)。
  3. 修学院駅→離宮の門(比叡山側へ上り、徒歩約20分)。
  4. 職員の案内で下離宮・松並木・中離宮・上離宮の順に回り、来た道を戻る。
出町柳経由・叡山電鉄で
京都駅→(JR奈良線)→東福寺→(京阪本線)→出町柳→(叡山電鉄叡山本線)→修学院、そこから山側へ徒歩約20分。駅から門まで1時間ほどをみておき、参観の時刻が決まっている場合はさらに余裕を持ちたい。
修学院駅から戻る
叡山本線で出町柳へ戻れば、京阪と市バスが市内中心部へ南下していく。短いローカル線で夜の本数は多くないため、戻り始める前に発車案内を確認しておくとよい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

修学院離宮はひとつの庭ではなく、比叡山の麓に高さを変えて置かれた三つの庭だ。敷地はおよそ54万平方メートルに及ぶ。三つのあいだには田畑が広がり、一段高く通された松並木の道がそのなかを横切って三つを結ぶ。下と中はこぢんまりと囲われている。ところが上に出たとたんに視界が開け、谷川をせき止めた池と、その背後の京都の街が現れる。まわりの山は背景として描き足されたものではなく、借景として庭の一部に取り込まれている。だから上るにつれて、景色の額縁のほうが入れ替わっていく。参観は職員の案内で、順路も決まっている。

おすすめの楽しみ方

できればオンラインで事前に申し込んでおきたい。当日受付の枠も現地で配られるが数は限られるので、予約なしの朝は「うまくいけば」くらいに考えておくとよい。参観は職員が先導し、順路も決まっている。そのぶん人があふれることはない。三つの離宮のあいだに広がるのは実際に耕されている田畑なので、道の真ん中の景色は季節ごとにまるごと入れ替わる。

歴史・背景

造営したのは、位を退いたあとの後水尾上皇である。工事は1650年代に進み、1659年までに整えられた。庭の配置は上皇自身が考えたと伝えられ、作庭家に任せきりではなかったという。建物は数が少なく、どれも小さい。下離宮の寿月観はのちに建て直されたもので、上離宮の池の中島に建つ窮邃亭は、宮内庁が「創建当時から現存する唯一の建築物」と説明している。

行く前に

現金
参観は無料。ただし窓口で切符を買って入る形式ではなく申込制で、当日は本人確認書類の提示を求められる。JR・京阪・叡電はいずれもICカード(ICOCAやSuicaなど)が使える。
行く前に
休観日は月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日から1月4日まで、および行事等が行われる日。参観できるのは18歳以上。順路は屋外で、砂利道や石段を歩くため、天候がそのまま体験に響く。
別ルート
大阪からは京阪本線が淀屋橋から出町柳まで乗り換えなしで走り、そこから叡電に接続する。京都駅からは市バス5号系統も修学院方面へ北上する。
降りたあと
修学院駅で線路の東側に出て、山に向かって東へ、上り坂を徒歩約20分。坂を上りきったあたりに離宮の表門がある。