六郷湧水群
実写(ライセンス済み)ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0

秋田南・美郷町No.937★地図で見る →

六郷湧水群

local穴場——実はすごい

内陸秋田の旧町。地下水が民家のあいだで湧き出し、一つずつに名前と石段が付いている。この湧水群は環境省の名水百選に選ばれている。

  1. 起点大曲駅
  2. 約35分大曲駅からバス
  3. 降車六郷米町バス停(羽後交通 横手・大曲線)
  4. 徒歩
  5. 六郷湧水群

狙い目

ここは観光地というより暮らしの町で、門も券売所もなく、清水は家と駐車場のあいだに置かれている。知られていないのは、内陸の小さな町であること、そして見どころが一枚の絶景ではなく、清水から清水へと歩く道のりそのものにあるからだ。

場所

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見どころ(歩く順)

ニテコ清水ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0
  1. 宝門清水バス停から北へ、最初に出会う柵囲いの清水。字名と同じ名を持つ
  2. 鷹匠清水一区画西にある小ぶりな清水。「鷹匠」の名を負う一つ
  3. 御台所清水杉の木陰に広がる大きな清水。名水百選の代表写真に使われている一点
  4. 水の休み場旧・清水の館を改めた学習案内所。一階に清水の解説、二階に休憩の部屋
  5. ニテコ清水国道13号ぞいの湧き口。地サイダー「仁手古サイダー」の水源

実際の行き方

  1. 大曲駅→大曲バスターミナル(徒歩数分)。
  2. 大曲バスターミナル→六郷米町(羽後交通 横手・大曲線・約23分/運賃表では500円)。
  3. 六郷米町→宝門清水(北西へ徒歩約7分)。
  4. 清水を西へたどってニテコ清水まで歩き、同じ停留所へ戻る。
大曲バスターミナルから羽後交通
大曲駅は秋田新幹線の停車駅。羽後交通の横手・大曲線は、駅から歩いて数分の大曲バスターミナルを出て、2026年の時刻表で六郷米町まで約23分。同社の運賃表ではこの区間が500円と案内されている。便は早朝と夕方に厚く、日中は間があく。
六郷米町から戻る
大曲バスターミナル行きは同じ停留所付近から出て、所要は約21分。夕方以降も便はあるが、土日祝・お盆・年末年始は運休となる便が時刻表に明記されている。歩き出す前に、停留所の掲示で帰りの時刻を押さえておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

六郷は、奥羽の山なみが落とす水を集めた扇状地の上にひらけた、美郷町の旧市街だ。山にしみこんだ水がこの一帯で地表に戻り、庭先や寺のわき、辻の角に水たまりをつくる。町内で確認されている湧水は114カ所。旧町部のものは、朝のうちに歩いてまわれる距離に集まっている。多くは柵と説明板が立ち、水際へ石段が降りていて、いまも暮らしの水として汲まれている。冷たい清水には、ハリザッコの名で呼ばれる希少なトミヨが棲む。

おすすめの楽しみ方

大曲発のバスは9時前に集中し、そのあとは2時間に1本ほどまで減る。午前のうちに着いておけば、清水をひととおり歩いて余裕をもって戻れる。道は平坦で清水どうしも近く、案内所に寄りながらで一時間ほどの行程になる。もう一つの狙いどきは2月半ば、町がカマクラの夜を迎えるころだ。

歴史・背景

清水は観光の対象になるずっと前から町の骨格だった。御台所清水という名は、古い地誌『月の出羽路』が伝える久保田藩二代・佐竹義隆の御館の跡という由来にさかのぼり、その台所の水を取った清水と記されている。環境庁がこの湧水群を名水百選に選んだのは1985年。冬には国の重要無形民俗文化財「六郷のカマクラ」がひらかれ、若者が青竹で打ち合う夜で幕を閉じる。

行く前に

現金
清水は有料施設のなかではなく、開かれた道ばたにある。羽後交通の路線バスは対キロ区間運賃制の後払いで、乗るときに整理券を取り、降りるときに現金で運賃箱へ入れる。車内の両替機は硬貨と千円札しか使えないので、高額紙幣は先にくずしておきたい。
行く前に
秋田県南は12月から3月まで雪深く、清水のあいだの道は除雪されていても幅がせまくなる。学習案内所は4月から11月の日中に開くと案内されている。歩きやすいのは、雪のない季節の明るい時間帯だ。
別ルート
車なら秋田自動車道の大曲インターから国道13号を横手方面へ約20分。田沢湖側から入るなら、羽後交通の角館・六郷線でも六郷に着く。
降りたあと
六郷米町から最初の清水までは、北西へ古い町割りを抜けて徒歩7分ほど。清水にはそれぞれ日本語の標柱が立ち、学習案内所は道すじのほぼ中ほどにある。