大沼国定公園
実写(ライセンス済み)lumoplank / CC0

道南・大沼No.718★★地図で見る →

大沼国定公園

nature穴場——実はすごい

活火山がつくった三つの湖が、函館から特急で30分ほどの距離にある。駅前の広場から橋が島へ、島から次の島へと続き、歩くぶんには時間も料金も問われない。

  1. 起点函館駅
  2. 約30分JR特急北斗
  3. 降車大沼公園駅(JR函館本線)
  4. 徒歩
  5. 大沼国定公園

狙い目

大沼は隠れた湖ではない。明治のころから道南の定番で、特急も停まり、湖畔の広場は季節になれば人で埋まる。変わるのは密度のほうだ。人は広場と遊覧船の桟橋に溜まり、島の路に入ると水と木立に散っていく。駐車場が満車でも、橋を三つ渡った先は静かな林でいられる。

場所

北海道のほかの記事 102件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

湖月橋掬茶 / CC BY-SA 4.0
  1. 大沼公園広場駅と水際のあいだに開けた芝地。案内所が建つ
  2. 日本新三景の碑湖畔の道沿いに据えられた、選定を記す石碑
  3. 浮島橋島巡りの路の最初の渡り。ここから島へ入る
  4. 金波橋同じ周回路の途中、木の茂る島と島を結ぶ短い橋
  5. 湖月橋背後に駒ヶ岳が立つ、低く弧を描いた橋

実際の行き方

  1. 函館駅→大沼公園駅(JR函館本線・特急「北斗」)。
  2. 道を渡って大沼公園広場へ。案内所で散策路の地図をもらう。
  3. 島巡りの路に入り、浮島橋・金波橋・湖月橋と渡っていく。
  4. 湖畔の道を日本新三景の碑まで戻り、駅へ。
函館から特急「北斗」
大沼公園は函館本線の駅で、函館から28.0キロ。特急「北斗」の多くが停まり、観光協会の案内では所要は約30分、普通列車なら50分ほど。新幹線の終点である新函館北斗からなら、同じ特急で10分ほどの距離になる。
函館・新函館北斗へ戻る
帰りも一本きりのホームから南へ。早朝と夜間は上下それぞれ4本の「北斗」が通過してしまう。長い周回に出る前に発車標を見ておき、普通列車も選択肢に入れておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

大沼・小沼・蓴菜沼は、北海道駒ヶ岳の噴火が山裾の流れをせき止めてできた。その周りに引かれた公園区域は9,083ヘクタール、三つの町にまたがる。大沼には大小126の島が浮かび、南岸に近いものどうしが低い橋で結ばれている。歩行者を止めるはずの湖が、そのまま一周できる路に変わっているわけだ。北海道の案内はこの眺めを「箱庭的」と書く。スケールで語られがちな土地で、これはかなり珍しい言い方だと思う。見上げる剣ヶ峯は1,131メートル、いまも活動している火山だ。

おすすめの楽しみ方

散策路には門も閉場時刻もない。函館を早い「北斗」で出れば、島を歩いたうえで広場の店が開いている時間に戻ってこられる。紅葉について、北海道の案内は10月中旬がいちばんだと書いている。真冬は湖が端まで凍り、同じ橋が水ではなく白い地面をまたぐ。訪れる人の多くが見ないのは、この季節のほうだ。

歴史・背景

函館が港として開かれたころ、この湖にはもう外国人が足を運んでいた。1881年、明治天皇が北海道を巡ったときにも立ち寄っている。北海道庁が一帯を道立公園に定めたのが1905年。1914年には本多静六が本格的な整備計画を書き、その翌年、大沼は「日本新三景」に選ばれた。道立大沼公園として正式に開いたのが1921年、国定公園の指定は1958年7月1日。大沼はいまラムサール条約の登録湿地でもある。

行く前に

現金
広場も散策路も、歩くだけならお金はかからない。遊覧船やレンタサイクル、広場に面した店はその場で支払う。小さな店が多いので、カードより現金のほうが通りがいい。
行く前に
路が閉まることはないが、冬はまるごと別物になる。湖は全面結氷し、橋の板の上にも雪が積もるので、時刻表より靴のほうが効いてくる。遊覧船とレンタサイクルは季節営業なので、当てにする前に確認しておく。
別ルート
函館空港からは大沼交通のシャトルバスが公園まで直行し、所要は約70分。車なら道央自動車道の大沼公園ICを降りて国道5号に入る。
降りたあと
駅と公園のあいだにあるのは道路一本だけ。広場の案内所までは徒歩1分ほどで、北海道の観光案内は駅から湖畔まで約5分としている。