
滋賀・大津/琵琶湖No.891★★地図で見る →
三井寺
大津・長等山の斜面に堂宇が連なる、天台寺門宗の総本山。国宝の金堂、日本三名鐘に数えられる晩鐘、西国三十三所第十四番の観音堂。京都から三十分の距離にある。
- 起点京都駅
- 約40分JR+京阪、あとは徒歩
- 降車三井寺駅(京阪石山坂本線)
- 徒歩
- 三井寺
狙い目
国内ではよく知られた寺で、西国巡礼の定点でもある。穴場ではない。人が散るのは、単純に広いからだ。京都から県ひとつ東で、境内は列を作らずに済むだけの奥行きがある。
場所
滋賀のほかの記事 21件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 金堂境内の中心に構える国宝の本堂。深い軒と黒ずんだ木肌が桃山の再建を伝える
- 閼伽井屋金堂の脇に建つ霊泉の覆屋。「三井」という通称の由来になった湧き水
- 鐘楼(三井の晩鐘)日本三名鐘のひとつに数えられる梵鐘。近江八景「三井の晩鐘」の当のもの
- 弁慶の引摺鐘傷とひびを残す古鐘。弁慶が比叡山へ引きずり上げたという伝説がついている
- 観音堂境内南のいちばん高い一角に建つ巡礼の堂。前の舞台から湖が見渡せる
実際の行き方
- 京都駅→山科駅(JR琵琶湖線)、京阪山科へ乗り換え。
- 京阪山科→びわ湖浜大津(京阪京津線)、石山坂本線に乗り換え。
- びわ湖浜大津→三井寺駅(一駅)、疏水沿いに西へ歩いて山門へ。
- 金堂から観音堂まで斜面を上がり、下りてきて駅へ戻る。
- 京都駅から山科経由で京阪の各駅停車へ
- 京都駅からJR琵琶湖線で山科へ。京阪山科に乗り換えて京阪京津線でびわ湖浜大津まで行き、そこで石山坂本線に乗り換えて一駅、三井寺駅で降りる。三本に分かれるが、どれも本数は多い。最後の一本は二両編成で、途中は路面を走る区間もある。
- びわ湖浜大津またはJR大津駅から戻る
- びわ湖浜大津へ戻り、京津線で山科に出てJRで京都へ。JRだけで帰りたければ、寺から南東へ歩いてJR大津駅に出る手もある。こちらは琵琶湖線で京都・大阪へ直通。どちらも遅くまで動いているが、暗くなってから発つなら路面区間のある京津線の時刻を先に見ておきたい。
どんな場所か
三井寺は琵琶湖の西岸、長等山の裾に広がっている。上の段まで登れば、木立の切れ間から湖面が見える距離だ。正式名は長等山園城寺、天台寺門宗の総本山にあたる。ここは一つの伽藍が中庭を囲む形ではなく、堂と門と鎮守社が斜面に沿って数珠つなぎに並ぶ。だから参拝というより、山腹をひとまわりする散策に近い。国宝に指定された建物がいくつもあり、南のいちばん高いところに立つ観音堂は西国三十三所の第十四番札所。白衣の巡礼者が絶えず上り下りしている。
おすすめの楽しみ方
確認時点の拝観時間は9時から16時30分まで、受付はそれより早く締まる。昼過ぎまでに着いておけば、斜面をひととおり歩ける。おすすめは足のあるうちに観音堂まで上がってしまい、帰りに金堂へ下りてくる順。巡礼の流れと逆になるぶん、静かに見られる。3月下旬から4月初めは桜とライトアップの時期にあたる。
歴史・背景
寺の起こりは686年。天武天皇が「園城寺」の寺号を与え、大友与多王が一族の菩提を弔って建てたと伝わる。二百年後、円珍がこの寺を立て直し、比叡山を挟んで向かい合う延暦寺と対立する寺門派の拠点とした。この対立の代償は大きかった。中世を通じて三井寺は焼き討ちと再建をくり返し、そのたびに立ち上がったことから「不死鳥の寺」と呼ばれるようになる。いま境内の中心に建つ金堂は、桃山期の再建である。
行く前に
- 現金
- 拝観料は入口で必要。近年改定があったようで、確認した二つの公式案内で金額が食い違っていた。事前の数字を当てにせず、掲示を読むこと。現金を用意しておくと確実だ。駐車場は別料金。京阪・JRの運賃はICOCAやSuicaなどのICカードで払える。
- 行く前に
- 境内は斜面で、堂と堂の間は石段と砂利道。観音堂までは本気の登りになる。堂内や宝物の建物はそれぞれ別の時間で開く。雪や強い雨の日は上の道の歩みが遅くなり、舞台に雨宿りできる場所はない。
- 別ルート
- JR大津駅・JR大津京駅からはタクシーですぐ。京阪バスにも三井寺停留所があり、荷物があるときや天気が悪い日はこちらが楽だ。
- 降りたあと
- 三井寺駅から疏水沿いに西へ徒歩7〜10分で山門前。そこから斜面を上がって境内に入る。