
北海道南西・上ノ国No.869★★地図で見る →
勝山館跡
〜上ノ国の中世の山城跡〜
北海道南西の日本海側、上ノ国の町を見下ろす斜面に残る山城跡。十五世紀後半に和人の武将が築き、同じ土から輸入陶磁器とアイヌの骨角器が掘り出された。
- 起点函館
- 車で約1時間45分車・または函館バス(木古内乗換)
- 降車上ノ国(函館バス・国道228号沿い)
- そこから
- 勝山館跡
狙い目
知られていない場所ではない。国の史跡に指定され、復元模型を置いたガイダンス施設があり、出土品は重要文化財になっている。静かなのは、町を通っていた鉄道が廃止され、遺構が小さな町の上の丘にあり、施設が一年のうち限られた期間しか開かないからだ。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 勝山館跡ガイダンス施設館の復元模型、CGによる復元映像、床下に元の位置で再現された発掘済みの墓7基
- 夷王山 山頂駐車場から少し上がるだけの高み。片側に日本海、反対側に上ノ国の市街
- 夷王山墳墓群山頂と館跡のあいだの斜面に散らばる中世の墓群
- 館跡の平場海へ向かって段状に下る平場。上の端には館の八幡宮があった場所が残る
実際の行き方
- 函館→上ノ国(国道227号で江差経由、約80km・町の案内でおよそ1時間45分)。
- 市街から内陸へ入り、夷王山を上ってガイダンス施設脇の駐車場へ。
- まずガイダンス施設で復元模型と映像を見る。その足で山頂へ上がり、海を見る。
- 墳墓群を抜けて館跡の平場まで下り、同じ道を戻る。
- 函館から国道227号で江差経由
- 町の公式アクセスは、函館から上ノ国までを約80km、一般道でおよそ1時間45分としている。半島を北西へ横切って江差に出て、そこから海岸を南に下る道だ。市街からは内陸へ入る道が夷王山を上っていき、ガイダンス施設の脇の駐車場に着く。
- 同じ道を戻るか、海岸を南へ
- 上ノ国に鉄道はもう残っていないので、帰りは来た道になる。バスで来るなら、丘を上る前に帰りの便を決めておきたい。この海岸沿いの本数は少なく、遺構は道路から坂を上った先にある。
どんな場所か
勝山館跡は夷王山の斜面にある。上ノ国の小さな市街から西へ入り、日本海から少しだけ内側に上がった場所だ。のちにこの海岸を治める松前氏の祖、武田信廣は、海へ向かって落ちていく地形の上に館を構えた。だから遺構は天守を囲むのではなく、斜面を段になって下りていく。いま地上に建物はない。歩くのは形だけで、上の方には館の八幡宮があった場所が残る。国はこの跡を、同じ町にある二つの館跡とまとめて一つの史跡に指定している。
おすすめの楽しみ方
ガイダンス施設の開館は10時から16時まで、しかも春から11月初めまでの季節限定だ。順番としては、まずここに入るのがいい。模型と映像を見ておかないと、草に覆われた平場はただの段差にしか見えない。海に光が残っているうちに山頂まで上がり、墳墓群を抜けて館跡まで下りてくるとちょうどいい。
歴史・背景
武田信廣がこの館を築いたのは十五世紀の後半、和人がアイヌの土地であるこの海岸へ入り込んでいった時代にあたる。発掘では陶磁器、金属製品、漆器、そして加工された骨角器が同じ層から出た。骨角器のなかにはアイヌの人々が使っていたものが含まれ、それが館の内側から見つかっている。国の史跡になったのは1977年。出土品は重要文化財として保管され、その一部が斜面の上のガイダンス施設で公開されている。
行く前に
- 現金
- ガイダンス施設の入館料は確認時点で大人200円、小中高生100円。団体はこれより安い。丘そのもの、山頂も墳墓群も館跡の平場も、無料で歩ける。
- 行く前に
- ガイダンス施設は通年ではなく季節開館で、春から11月初めまで、10時から16時まで。休館は月曜と祝日の翌日。開館の初日と最終日は年ごとに決まるので、出かける前に確かめておきたい。期間外も丘は歩けるが、人のいる施設はひとつもない。
- 別ルート
- バスなら、町の公式アクセスは北海道新幹線の木古内駅から函館バスの江差病院前行きに乗り換える経路を案内している。新函館北斗駅からは江差ターミナル行きに乗り、さらに上ノ国方面行きへ乗り継ぐ。
- 降りたあと
- 上ノ国のバス停は町なかの国道228号沿いにある。遺構はそこから西の上、夷王山の斜面なので、最後は散歩ではなく上り坂になる。多くの人はここから車かタクシーで上がっていく。