
新潟・弥彦村No.503★★地図で見る →
彌彦神社
〜越後一宮と霊峰〜
越後国の一宮は、御祭神が眠る山の裾に立っている。杉に囲まれた参道、大正期に建て直された社殿、そしてロープウェイか古い山道で届く山頂の御神廟。参拝と登拝がひと続きになった場所だ。
- 起点燕三条駅
- 約30分JR弥彦線・終点まで
- 降車弥彦駅(JR弥彦線)
- 徒歩
- 彌彦神社
狙い目
弥彦に隠れた場所はない。旧国の一宮で、村はこの社があるから成り立っている。見落とされるのは、参拝が二段構えになっていることのほうだ。多くの人は平地の拝殿で引き返す。だが社が本当に向き合っている御神廟は、そこから五分の空中と、少しの山道の先にある。
場所
新潟のほかの記事 12件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 一の鳥居東側の参道入口。村の通りが終わり、杉並木が始まる境目
- 手水舎参拝の前に手と口を清める水屋
- 随神門石段を上がりきったところに構える門。左右に随神が座る
- 拝殿大正期の社殿。背後はそのまま弥彦山で、四拍手を打つのはここ
- 御神廟山頂に鎮座する御祭神の廟。ロープウェイ山頂駅から少し登る
実際の行き方
- 燕三条駅→弥彦駅(JR弥彦線・終点まで乗る)。
- 弥彦駅から村の通りをまっすぐ歩いて一の鳥居へ。
- 二の鳥居から随神門をくぐって拝殿へ。二礼四拍手一礼。
- 境内の裏手、万葉の道を抜けてロープウェイ山麓駅へ(拝殿脇から無料のシャトルバスもある)。
- ロープウェイで上がり、山頂の御神廟まで歩く。
- 燕三条から弥彦線で終点へ
- 上越新幹線の燕三条駅が起点になる。ここでJR弥彦線に乗り換え、終点の弥彦駅まで。神社の案内では、同じ区間を三十分ほどと見ている。弥彦線は単線で本数が絞られているから、新幹線を降りたらまず接続を確かめたい。
- 弥彦駅から戻る
- 帰りは来た線をそのまま吉田・燕三条方面へ。本数は少なく、改札に人がいない時間帯もある。発車時刻は帰り際ではなく、着いたときに控えておくのが確実だ。ここで終電を逃すと、平野を横切るタクシーになる。
どんな場所か
越後平野が尽きて森の壁が立ち上がるところに、社はある。背後の弥彦山は標高634m。ここで山は背景ではなく、神社のもう半分だ。御祭神の御神廟は山頂にあり、麓の社殿はその玄関にあたる。祀られているのは天香山命。海水から塩をつくる技、漁、稲作の基礎をこの海辺の人々に教えたと伝わる神で、遠い神というより土地の始祖に近い。地元の人はその名で呼ばない。おやひこさま、と言う。
おすすめの楽しみ方
宝物殿は午前9時から午後4時まで。遅い出発だと、二つある半分のどちらかを落とすことになる。先に押さえるべきは山のほうだ。ロープウェイは20分間隔で、山頂までは5分。表参道の登山口から歩けば1時間30分が目安になる。境内では重軽の石を探すといい。願いごとを思い浮かべて持ち上げ、その重さで答えを読む石だ。
歴史・背景
弥彦の名は万葉集に残っている。日本最古の歌集に詠まれているということは、千年以上前にはすでに記録に載る社だったということだ。朝廷の帳簿では名神大社に列し、越後国の一宮とされてきた。ただし、いま立っている社殿は古くない。明治の末に大火で焼け、1916年に再建されたものである。鉄道が村まで届いたのも同じ年で、終点の小さな駅舎が社殿を模した寺社造りなのは、そのときの名残だ。
行く前に
- 現金
- 境内の参拝そのものに料金はかからない。宝物殿は有料で、確認した時点では大人300円。月曜と、1月・2月のあいだは休館になる。ロープウェイは別料金で、片道と往復がある。
- 行く前に
- 冬は山の側が閉じる。ロープウェイは12月から3月にかけて週に一日の定休日が入り、山頂へ通じる道路も季節で閉鎖される。雪はこの土地では当たり前のものだ。境内そのものは通年で開いている。
- 別ルート
- 車なら北陸自動車道の三条燕ICから約13km。新潟方面からは巻潟東ICが近い。境内脇と駅前に無料の大駐車場があり、有料になるのは菊まつりの時期の一部だけだ。
- 降りたあと
- 弥彦駅を出て北西へ約1km。一の鳥居までおよそ10分、拝殿までは15分ほどの道のりになる。そのあいだは村の通りそのもので、宿と煎餅屋と温泉の看板が並ぶ。歩く時間というより、参道の前半だと思ったほうがいい。