夕張市石炭博物館
実写(ライセンス済み)Ooyubari9201 / CC BY-SA 3.0

北海道・夕張No.924★★地図で見る →

夕張市石炭博物館

history穴場——実はすごい

夕張の炭層が最初に見つかった場所に建つ、石炭の博物館。建物の下には、その炭層を実際に掘り進んだ坑道が残る。通年ではなく季節営業で、期間中も火曜は休みになる。

  1. 起点新夕張駅
  2. 約45分新夕張駅から夕鉄バス
  3. 降車夕張市石炭博物館(夕鉄バス夕張市内線)
  4. そこから
  5. 夕張市石炭博物館

狙い目

夕張の名前で先に出てくるのは、メロンと映画祭と財政破綻だろう。ここはその手前にある、この町の本筋の記録にあたる。それでも人は少ない。語られている町そのものが人を失い、開いている季節も短いからだ。おまけに坑道は、補修の溶接から炭層に火が入って長く閉ざされていた。いまも「あそこは閉まっている」と思っている人が少なくない。実際には開いている。

場所

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見どころ(歩く順)

石炭大露頭Suikotei / CC BY-SA 4.0
  1. BAN HALL入口の階にある、誰でも入れる無料開放のホールとロビー
  2. 2階の展示室メインの展示。炭鉱から観光開発、そして財政破綻までの町の歩みをたどる
  3. 地下展示室建物の地下に続く機械の展示。採炭機「ドラムカッター」と、その動きを解説する映像がある
  4. 旧北炭夕張炭鉱模擬坑道登録有形文化財の坑道そのもの。レンガ巻の坑道が続き、切羽には本物の炭層が現れる
  5. 石炭大露頭建物の裏手の屋外。重なった炭層の露頭と、天龍坑の坑口の跡が残る

実際の行き方

  1. JR石勝線で新夕張駅(特急が停まる)。
  2. 新夕張駅前→夕張市石炭博物館(夕鉄バス夕張市内線・約45分)。
  3. 入口階のホール→2階の展示室→地下展示室→模擬坑道。
  4. 地上に戻り、建物の裏手の石炭大露頭と天龍坑の坑口へ。
新夕張駅から博物館へ
新夕張はJR石勝線の特急停車駅。駅前から夕鉄バスの夕張市内線に乗ると、博物館の名前がついた停留所が終点になる。事業者の時刻表では一日10便ほど。着いてから調べるのではなく、乗る便を先に決めてから動くほうがいい。
新夕張駅へ戻る
帰りも同じ夕張市内線。夕方以降は本数が減り、最終も都市部の感覚より早い。博物館自体も午後の早いうちに閉まる。見終わってから調べるのではなく、着いた時点で帰りの便を押さえておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

博物館が建つのは夕張市高松、炭鉱がまだ動いていた時代に市が整備した「石炭の歴史村」の敷地だ。建物の裏手、屋外にあるのが、この場所の出発点になった石炭の大露頭である。重なった炭層は合わせて二十四尺、およそ七メートル。北海道の天然記念物に指定されている。そして建物の下には坑道が延びている。見学用に組んだセットではない。その露頭から炭層へ実際に掘り進んだ坑道を、のちに人が歩けるように整えたもので、国の登録有形文化財になっている。運営を担うのは、炭鉱の記録を残すために設けられたNPOだ。

おすすめの楽しみ方

営業は4月中旬から11月初めまで。期間中も火曜は休館になる。開館は10時、閉館は4〜9月が17時、10〜11月は16時で、入場はいずれもその30分前まで。行く日は、坑道のミニガイドが出ているかを館の告知で見ておきたい。11時から16時まで毎時00分、ドラムカッターの前に集合して15分ほどという形で続いており、これがあるかないかで地下の見え方はかなり変わる。季節を外すと敷地ごと閉まっているので、この旅は一年の半分しか存在しない。

歴史・背景

石炭の大露頭が見つかったのは1888年(明治21年)。北海道炭礦汽船(北炭)はそこから炭層へ掘り下げていった。1939年(昭和14年)、北炭は天龍坑の補助坑道を、皇族の見学用と救護隊の訓練用に整える。いま歩けるのがその坑道だ。博物館そのものは1980年(昭和55年)、石炭の歴史村の中核施設として開館した。2019年4月、補修の溶接作業から地下の炭層に火が入り、消火のために坑道は水に沈められた。ふるさと納税型のクラウドファンディングなどによる支援を経て、再公開は2025年(令和7年)になった。

行く前に

現金
夕張市の案内では、入場料は大人1,200円、小学生400円。20名以上の団体はこれより安くなる。夕鉄バスは夕張市内のバスが一日乗り放題になる乗車券も出しているので、何度か乗るなら見ておくとよい。支払いは現金を用意しておく。
行く前に
ここは期間の短い季節営業の館で、市が挙げるいくつかの祝日を除いて火曜は休み。個人の見学に予約はいらないが、20名以上の団体、有料ガイド、会議室の利用は事前の申し込みが要る。坑道のミニガイドや機械の実演は年によって形が変わるので、出発前に館の告知を読んでおきたい。
別ルート
車なら北海道道38号夕張岩見沢線。谷を上っていくこの道が敷地の前を通る。建物の下に見学者用の駐車場がある。
降りたあと
バスの終点が博物館で、停留所の名前もそのまま博物館だ。停留所のある広場から入口までは、少し上がるだけ。石炭大露頭と天龍坑の坑口は建物の裏の屋外にあるので、帰りのバスまでの時間を少し残しておきたい。