外川の町並み
実写(ライセンス済み)MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0

千葉・銚子No.939★地図で見る →

外川の町並み

local穴場——実はすごい

銚子電鉄は千葉のいちばん東で、漁港を見下ろす木造の駅舎に行き着く。その下では、江戸のはじめに引かれた碁盤の目の路地が、今も斜面を港まで下っている。

  1. 起点東京駅
  2. 約2時間30分JR特急+ローカル線
  3. 降車外川駅(銚子電気鉄道)
  4. 徒歩
  5. 外川の町並み

狙い目

外川は、来訪者向けに整えられた保存地区ではない。古い町割りを残したまま働いている漁師町で、この路線でいちばん知られているのは一つ手前の灯台の駅だ。外川はその先にある町にすぎない。

場所

千葉のほかの記事 50件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

外川漁港くろふね / CC BY 4.0
  1. 外川駅の駅舎開業時から建つ木造平屋。待合室には木のベンチが並ぶ
  2. 保存車両デハ8011本きりのホームの脇、留置線に残る引退した電車の車体
  3. 外川ミニ郷土資料館駅のそばにある地元有志の資料館。貝の標本や古写真、町の案内がある
  4. 坂の碁盤目低い家並みのあいだを下っていく路地。どの筋も港のほうへ抜ける
  5. 外川漁港坂を下りきった先の現役の漁港。振り返ると町が斜面に重なって見える

実際の行き方

  1. 東京駅→銚子駅(JR総武本線・特急しおさい、約1時間50分)。
  2. 銚子駅→外川駅(銚子電気鉄道の終点まで約20分、おおむね1時間に1本)。
  3. 外川駅→碁盤の目の路地を下って外川漁港へ。
  4. 港から駅へ戻る。最後は上り坂になる。
特急しおさいで銚子へ、そこから銚子電鉄
東京駅からJR総武本線の特急しおさいで銚子駅へ。銚子市観光協会の案内ではおよそ1時間50分。銚子駅で銚子電気鉄道に乗り換え、終点の外川駅まで約20分。ローカル線はラッシュ時をのぞいておおむね1時間に1本なので、銚子駅に着いたらまず発車案内を確認しておきたい。
外川から戻る
同じ路線で銚子駅へ戻り、JR総武本線に乗り換えて東京へ。夕方以降はどちらの区間も本数が減るので、港に下りてからではなく出発前に帰りの列車を決めておきたい。外川はホームが1本だけの終着駅で、着いた列車がそのまま折り返す。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

銚子電気鉄道は銚子駅から外川駅まで6.4km。外川はその終点で、線路はここで途切れる。町は駅前から漁港まで、ひと続きの坂で下っていく。碁盤の目が海に面した斜面に刻まれているため、下りの筋はどれも港と海のほうへ抜ける。坂の下の漁港では今も漁船が働き、岸壁は誰でも歩ける。観光施設らしいものは駅の近くの小さな資料館くらいで、あとは人の暮らしがそのまま続いている。柵も入場券もなく、町そのものが見どころという構えだ。

おすすめの楽しみ方

電車はラッシュ時をのぞいておおむね1時間に1本なので、港へ下りる前に帰りの列車を発車案内で見ておきたい。路地を下って港まで行き、また上がってくるだけなら距離は短く、こたえるのは坂だけだ。一日乗車券は車内で買えるので、帰りに途中の駅で降りてみることもできる。

歴史・背景

外川を開いたのは、和歌山から移り住んだ崎山治郎右衛門だとされる。江戸時代のはじめにここで外川漁港を築き、港に面した斜面に碁盤の目の町割りを引いた。その割り方は今も残っている。銚子電気鉄道が外川まで延びたのは1923年で、港へ達したこの終点の木造駅舎はそのときのものだ。2016年には、佐倉・成田・佐原とともに、町並みに江戸が読み取れる北総四都市の日本遺産のストーリーに組み込まれた。

行く前に

現金
ローカル線の区間は現金を用意しておきたい。小さな駅と車内の販売は、キャッシュレスが徹底しているとは限らない。一日乗車券「弧廻手形」は確認時点で大人700円、車内でも買えて、その日は全線を乗り降りできる。町の路地と港の岸壁を歩くのに料金はかからない。
行く前に
駅で風をよけられるのは待合室くらいで、港の岸壁は太平洋からの風がまともに当たる。外川駅の窓口営業は当面休止しているので、きっぷは窓口ではなく車内で買うつもりで行きたい。
別ルート
銚子駅からは路線バスも南へ走っていて、駅の西側の県道沿いにある「外川車庫」バス停まで来る。東京から陸路で向かうなら、バスターミナル東京八重洲から銚子行きの高速バスも出ている。
降りたあと
外川駅そのものが目的地で、町は駅前から始まる。駅舎を出て下りの路地をどれか選んで進めば、坂を下りきったところが港の岸壁だ。