鬼ヶ城と獅子岩
実写(ライセンス済み)玄史生 / CC BY-SA 3.0

三重・熊野の海岸No.1210★★地図で見る →

鬼ヶ城と獅子岩

〜熊野灘の海食洞と獅子の岩〜

nature穴場——実はすごい

三重県の南端、熊野灘の上に階段状に積み重なった海食洞の大岩壁と、その少し南で太平洋に向かって吠える獅子の形の岩。どちらも世界遺産に含まれる。

  1. 起点名古屋駅
  2. 約5分特急+路線バス
  3. 降車熊野市駅(JR紀勢本線)
  4. そこから
  5. 鬼ヶ城と獅子岩

狙い目

鬼ヶ城は世界遺産に含まれ、三重県の観光案内にはどこにでも載っている。隠れた場所ではない。それでも人が薄いのは、単純に遠いからだ。紀伊半島の南端は名古屋からも大阪からも長い移動になり、三重を訪れる旅の多くは伊勢で折り返す。熊野まで足を延ばすのは、熊野を目的に選んだ人だけになる。

場所

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見どころ(歩く順)

獅子岩Tawashi2006 / CC BY-SA 3.0
  1. 鬼ヶ城センターと東口海を見下ろす玄関口。駐車場と売店があり、熊野灘沿いの眺めが開ける
  2. 千畳敷東口を入ってすぐの広い岩棚。鬼ヶ城でいちばん写真に撮られる一角
  3. 猿戻りと潮吹遊歩道の中ほどにある名付きの岩棚と潮の吹き上げ。道が波際で細くなる
  4. 鬼の見晴台山頂の城跡に立つ展望所。東口から桜の植えられた道を上って着く
  5. 獅子岩高さ25メートル・周囲210メートルの奇岩。七里御浜の始まる地点に立つ

実際の行き方

  1. 名古屋駅→熊野市駅(JR紀勢本線・特急)。
  2. 熊野市駅→鬼ヶ城東口(大又大久保行きバス・約5分)。
  3. 東口から西口へ海岸線の遊歩道を歩き、戻って桜の道から城跡の展望所へ上がる。
  4. 熊野市駅方向へ戻り、そのまま海沿いを南へ進んで獅子岩へ。
名古屋駅から熊野市駅、そこから路線バス
名古屋駅からJR紀勢本線で紀伊半島の海沿いを南下する。通しで乗れるのは特急で、運賃のほかに特急券が要る。熊野市駅からは「大又大久保行き」のバスに乗り、約5分の「鬼ヶ城東口」で降りる。本数は多くないので、駅を出る前に発車表示を確かめておきたい。
熊野市駅へ戻る
帰りも同じバス路線で熊野市駅へ戻れる。時間が合わなければ国道42号沿いを歩いて戻ることもできる距離だ。名古屋方面も新宮方面も夕方以降は本数が細るので、歩き出す前に帰りの列車を決めておくとよい。熊野市駅のきっぷうりばには営業時間があり、終列車よりかなり早く閉まる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

鬼ヶ城は、熊野灘に面した凝灰岩の大岩壁だ。波が洞窟を削り、度重なる地震がそれを持ち上げたため、洞は階段状に積み重なって海の上に並ぶ。東口と西口を結ぶ海岸線の遊歩道は約1キロ。千畳敷、猿戻り、潮吹など、ひとつひとつに名のついた奇岩の間を縫っていく。志摩のあたりから続いてきたリアス海岸はここで終わり、南は七里御浜の礫浜へと一気になだらかになる。その切り替わる地点に立つのが獅子岩で、鬼ヶ城とは一つの国指定でまとめて守られている。

おすすめの楽しみ方

鬼ヶ城センターの案内によれば、鬼ヶ城そのものは24時間見学できる。つまり時間を自分で選べる。海岸が東を向いているぶん、朝は低い光が洞の奥まで届いて有利だ。熊野市の案内も、獅子岩は日の出や満月と合わせて撮るとよいと勧めている。まず海沿いの遊歩道を歩き、光がやわらかいうちに桜の道から城跡の展望所へ上がる順がいい。

歴史・背景

鬼ヶ城が国の天然記念物に指定されたのは1935年。1958年には獅子岩が追加され、二つは一つの名前で名勝および天然記念物としてまとめて指定された。岩壁の上の山には戦国期に構えられた城の跡が残り、堀切を越える尾根道が熊野古道の松本峠へと続いている。2004年7月、この一帯は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として世界遺産に登録された。獅子岩は古くから井戸川上流にある大馬神社の狛犬と見なされてきた。だから同社には、今も狛犬が置かれていない。

行く前に

現金
獅子岩は観光三重の案内では料金なし・年中無休とされている。鬼ヶ城は、センターが第一駐車場を有料化し第二駐車場は無料のままと告知している。バスで行けばこの問題は避けられる。熊野市駅ではICカードが使えるが、バスと売店のために現金も持っておきたい。
行く前に
海岸線の遊歩道は岩壁を削って造られ、波打ち際すれすれを通る。高波や台風のあとは区間閉鎖になることがあり、奥の木戸から西口までが止められた例がある。出かける前にセンターの告知を確認したい。海岸で花火の準備が行われる期間も、同じ区間が通行止めになる。
別ルート
車なら熊野尾鷲道路の熊野大泊インターから東口まで1分ほど。関西側からは、和歌山の新宮からJR紀勢本線で海沿いを北上して熊野市へ入る経路になる。
降りたあと
国道42号の「鬼ヶ城東口」バス停から、案内標識に従って海側へ下りる。道の下に鬼ヶ城センターと遊歩道の東口がある。獅子岩は逆方向、熊野市駅の南の海沿いだ。