徳島北東・鳴門No.440★★地図で見る →
鳴門金時
〜砂地が育てる徳島のさつまいも〜
徳島を代表するさつまいもは、海沿いの砂地で育つ。水はけのよい砂が、水っぽくないほくほくの芋をつくる。大津町の道の駅では、その芋が箱で売られ、数歩先のカウンターで菓子にもパンにもなっている。

鳴門金時をつくっているのは、土ではなく砂だ。徳島北東部——鳴門、松茂、北島——の海沿いに広がる砂地畑は水はけが速く、育つ芋は水っぽくならずにほくほくと粉を吹く。植え付けは春。初夏には生育を見ながらの「探り掘り」が始まり、やがて総掘りに移り、貯蔵した芋は冬のあいだも出荷されていく。焼き芋が寒い季節の食べものでいられるのは、この長い出荷期間があるからだ。大津町の道の駅は、その収穫を並べる場所として国道11号沿いに建てられた。
なぜ穴場のままか
徳島の看板作物であって、知られていない作物ではない。この道の駅が与えているのは距離の近さだ。まわりの畑から届く売場と、その芋しか焼かない菓子のカウンターが、産地と幹線道路の接点にまとまっている。
歴史・背景
名前の中身は「金時」という品種で、高系14号から選抜された系統を戦後に徳島が取り入れたものだ。名前のほうも管理されている。かな書きの「なると金時」は全国農業協同組合連合会の登録商標で、指定された産地——鳴門、松茂、北島とその周辺——で穫れたものだけが名乗れる。産地の組合はさらに独自の名前を重ねていて、里浦の「里むすめ」、松茂の「松茂美人」がそれにあたる。道の駅はずっと新しく、高速道路の出入口に近い幹線沿いに構えている。
見どころ(歩く順)

- 教会前駅
- 鳴門線の小さな駅。徳島側から歩いて入るときの玄関口
- マルシェ
- 地元の農産物とともに、産地の金時が箱で積まれる売場
- お芋のカウンター
- 芋だけを扱う店が並ぶ一角。洋菓子、プリン、和菓子、そしてパン
- 食堂とファストフード
- 海鮮丼や麺類の食堂と、渦潮にちなんだメニューのカウンター
- ジップライン
- 上階から張られたライン。施設の一部として運営されている
おすすめの楽しみ方
営業は日中だけで、まちの飲食店より早く閉まる。夜ではなく、昼から午後の立ち寄り先と考えたい。まずマルシェで芋そのものを見てから、菓子のカウンターを順に回るといい。同じ芋が焼き菓子にもプリンにもパンにもなっていて、どの火の入れ方が合うのかがよく分かる。焼き芋がいちばんらしいのは、貯蔵の芋が出回る寒い季節だ。
実際の行き方
- 徳島駅→教会前駅(JR高徳線・鳴門線。直通または池谷乗換)。
- 教会前駅→道の駅くるくるなると(国道11号へ向かって南へ歩く)。
- まずマルシェで芋そのものを見て、そのあとお芋のカウンターを回る。
- 教会前駅へ歩いて戻るか、国道11号のバスで先へ向かう。
- 徳島駅からJR鳴門線で
- 鳴門線の列車は徳島駅を出て高徳線を池谷まで走り、そこから北へ分かれる。乗り換えなしで直通する便もあれば、池谷で乗り換える便もある。降りるのは教会前駅。そこから南へ約1キロ、徒歩でおよそ18分——道の駅自身がそう案内している距離だ。
- 教会前駅から戻る
- 北へ歩いて教会前駅に戻り、鳴門線で池谷・徳島方面へ。地方の支線なので本数は多くない。席に着く前に、帰りの列車を決めておきたい。
行く前に
- 現金
- 入場は無料で、買った分を各売場で払う。規模の大きな道の駅なのでカードはおおむね使えるが、売場ごとに扱いが違うこともある。現金も少し持っておくと確実だ。駐車場は無料で、台数にも余裕がある。
- 定休
- 確認時点では、営業は9時から17時で年中無休。売場によっては建物より早く閉まる。時期によって時間が変わることがあるので、遅い時間に着くなら事前に確認したい。ジップラインは屋外の設備だ。
- 別ルート
- 徳島バスの鳴門大麻線が国道11号を通り、道の駅の前に停まる。これなら歩かずに着く。車なら高速道路の鳴門インターチェンジから数分の距離だ。
- 降りたあと
- 教会前駅から国道11号へ向かって南へ歩く。道の駅は国道に面していて、駐車場が道路側に開いている。