新潟市・万代島No.439★★地図で見る →
南蛮エビ
〜新潟で揚がる甘えび〜
信濃川河口の万代島に建つ港の市場。新潟が「南蛮エビ」と呼ぶ甘えびが、同じ海で揚がったカニやホタテと並ぶ。鮮魚店と回転寿司、海鮮の食堂がひとつの街区に集まり、新潟駅から歩いて行ける。

南蛮エビは、標準和名をホッコクアカエビという。全国では甘えびと呼ばれるこのエビを、新潟だけが別の名で呼ぶ。殻の赤さと反り返った姿が、かつて赤唐辛子を指した「南蛮」に似ているからだ。水揚げは日本海側の各港で、佐渡・新潟市・糸魚川が主な産地にあたる。ピアBandaiは、信濃川の河口に横たわる万代島に建つ市場で、鮮魚店に青果店、精肉店、土産物店までがひとつの街区に集まっている。その中心が万代島鮮魚センターで、南蛮エビの隣には同じ海のカニやホタテ、サザエが並ぶ。
なぜ穴場のままか
ここは穴場ではない。地元の買い物客も観光バスも来る。見落とされているのは、新幹線の終着駅から歩けるという一点だ。遠回りではなく、列車を降りてそのまま一軒目にできる。
歴史・背景
万代島は、もともと信濃川の河口に浮かぶ中州だった。埋め立てで右岸とつながり、港の整備を経て、佐渡へのフェリー埠頭やコンベンション施設が並ぶ新潟の水際の顔になった。市場はその流れのいちばん最後にできている。エビの呼び名の方が、ずっと古い。同じホッコクアカエビを他県は甘えびと呼び続けたが、新潟では赤唐辛子になぞらえた呼び方が残った。県はいま、その「南蛮エビ」をブランドとして押し出している。
見どころ(歩く順)

- ピアBandaiの市場棟
- テント屋根の下に青果店・精肉店・土産物店が連なる一角
- 万代島鮮魚センター
- 南蛮エビの隣にカニ・ホタテ・サザエが並ぶ、市場の中心
- 廻転寿司 弁慶と港食堂
- 腰を下ろして食べられる、回転寿司と海鮮の食堂
- ピーカンテラス
- BBQ設備を備えた屋根つきのテラス。改装で加わった区画
- 朱鷺メッセ
- 埠頭の先に立つ高層棟。31階・地上125mの展望室を無料開放している
おすすめの楽しみ方
鮮魚センターは朝9時に開き、夜7時に閉まる。早朝ではなく、遅い午前から昼にかけてが動きやすい時間だ。その場で食べるなら回転寿司か港食堂のカウンターに座り、まず頭つきの握りから始めるといい。甘さが本題で、頭は汁物に回る。帰りに港を上から見たければ、徒歩10分ほどの朱鷺メッセの展望室を足す。
実際の行き方
- 新潟駅の万代口を出て、北へ信濃川の川沿いに向かう。
- 水辺沿いに進んで万代島の埠頭へ。高い朱鷺メッセのビルを目印にする。
- 市場の街区に入る。中心の屋根つきの棟が万代島鮮魚センター。
- 余裕があれば、市場の先の朱鷺メッセまで足を延ばして展望室へ。
- 新潟駅万代口から歩く
- 新潟駅の万代口を出て、信濃川の方へ北に進み、そのまま万代島の埠頭に入る。約1.2km、平坦な舗装路で徒歩15分ほど。新潟駅は上越新幹線の終点なので、列車を降りてそのまま一軒目にできる。歩きなので運賃はかからない。
- 新潟駅へ戻る
- 来た道を歩いて戻るか、市場前から路線バスで新潟駅のバスターミナルへ。日中は本数があるが夜は早く終わるので、遅くなるなら停留所の時刻表を確認したい。在来線も新幹線も同じ駅から出る。
行く前に
- 現金
- 市場に入るのは無料で、朱鷺メッセの展望室も無料。支払い方法は店ごとに違うので、カードだけでなく現金も持っておくと確実だ。市場の小さな店では現金の方が通りやすい。
- 定休
- 街区は海風が抜け、屋根はテントや庇が中心で全天候ではない。雨や雪の日はそのまま体に来る。1月は営業時間が短くなるので、真冬に狙って行くなら事前に確認したい。
- 別ルート
- 同じ新潟駅のバスターミナルから、朱鷺メッセ・佐渡汽船方面の路線バスが出ていて「ピアBandai前」に停まる。運賃は260円。市の観光循環バスもここに寄る。
- 降りたあと
- 万代口を出たら、信濃川沿いを北へ進み、そのまま万代島の埠頭へ。目印は高くそびえる朱鷺メッセの万代島ビルで、市場はその足元にある。