沖縄・石垣島No.421★★地図で見る →

石垣牛

food穴場——実はすごい

日本最南端の和牛ブランドは八重山の島で育ち、名乗るための条件が文章で定められている。石垣島のアーケードの真ん中にある公設市場は、その肉にいちばん素直に出会える場所だ。

石垣牛
実写(ライセンス済み)Opqr / CC BY-SA 3.0

石垣牛は雰囲気の名前ではなく、定義のある名前だ。JAの規定では、純粋の黒毛和種の去勢牛か雌牛で、八重山郡内で生産・育成され、郡内で生後おおむね20か月以上肥育されたものにしかこの名は付かない。登記書と生産履歴証明書がその裏づけになる。島の条件も理にかなっている。一年中青い草地、起伏のある土地に蓄えられた水、厳寒のない気候。石垣市公設市場は、離島ターミナルから坂を少し上がったアーケードの中に建っていて、その精肉の棚がブランドと日常の買い物が交わる場所になっている。

なぜ穴場のままか

隠れた場所ではない。石垣牛の看板は島の飲食店街に並んでいるし、市場を囲むアーケードは町でいちばん人が通る一角だ。市場が違うのは、献立を介さないことだけ。同じ格付けの肉が、島の人が日々使う建物の中で、グラム単位で売られている。

歴史・背景

名前が全国に届いたのは2000年の夏だった。九州・沖縄サミットが県内で開かれるとき、各地から挙がった特産品のなかから石垣牛が選ばれ、7月の首脳の晩餐会でメインディッシュとして供された。以来、全国の食肉業者から取引の依頼が続き、供給が追いつかない状態が続いている。それ以前は、島の外へ出す牛が中心で、島の人が肥育牛を口にする機会はむしろ少なかった。公設市場の精肉の棚は、その流れが島の内側へ向き直ったあとの姿でもある。

見どころ(歩く順)

ユーグレナモールPaipateroma / CC BY-SA 3.0
中央通りアーケード
ユーグレナモールを構成する2本の通りのうち南西側。離島ターミナル側から入る
公設市場 1階
精肉・鮮魚・かまぼこ・島野菜が並ぶ生鮮フロア。石垣牛の精肉の棚もここ
公設市場 上階
石垣市特産品販売センター、三線体験、飲食スペースが入る売り場の上
銀座通りアーケード
中央通りと平行に走る北東側の通り。港の方向へ抜けられる

おすすめの楽しみ方

予定は昼のうちに組んでおきたい。市場は周りの飲食店より閉まるのが早く、月に2回の日曜は休みになる。精肉の棚では、パックに貼られたJAの石垣牛ラベルと格付シールを見るといい。これが「島の牛肉」一般とブランドを分ける唯一の目印になる。買うより食べたい日は、アーケードと売り場の上階が同じ肉を皿にしてくれる。

実際の行き方

起点
南ぬ島石垣空港
所要
約45分 · 空港バス+徒歩9分
降車
石垣港離島ターミナル(東バス系統4・10)
  1. 南ぬ島石垣空港→石垣港離島ターミナル(東バス系統4または10・30〜40分)。
  2. 離島ターミナル→石垣市公設市場(徒歩約9分・約650m。アーケードの中へ)。
  3. まず1階の精肉の棚へ。パックのJAラベルと格付シールを確かめる。
  4. 上階の特産品販売センターを見て、銀座通りアーケードへ抜ける。
南ぬ島石垣空港から東バス
南ぬ島石垣空港→(東バス系統4または10・30〜40分)→石垣港離島ターミナル。そこからアーケードまで徒歩約9分。系統4は白保の海沿い、系統10はリゾートホテル前を通り、どちらもひとつ先のバスターミナルまで行く。本数は多くないので、掲示の時刻は控えておきたい。
離島ターミナルから戻る
帰りも同じ2系統が、離島ターミナルと隣のバスターミナルから空港へ向かう。買い物を始める前に発車時刻を見ておくのがいい。この島では一本逃すと待ち時間が長い。島を北へ足を延ばすなら1日フリーパスもある。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
市場もアーケードも入るだけなら無料で、払うのは買ったぶんだけ。個々の店は現金のみのことがあるので、紙幣は持っておきたい。空港線のバス運賃は区間で変わるため、乗るときに運賃表示を確認するとよい。
定休
確認時点の営業は9時から20時。休みは第2・第4日曜。アーケードは屋根付きなので、にわか雨は問題にならない。市場に専用の駐車場はなく、徒歩数分の市営有料駐車場が案内されている。
別ルート
竹富島や西表島から船で戻る場合も、着くのは同じ離島ターミナル。乗り換えずにそのままアーケードへ歩ける。
降りたあと
離島ターミナルから港沿いの道を北東へ徒歩約9分、屋根のある中央通りアーケードに入る。公設市場は2本のアーケードにはさまれて建っている。

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